役所広司(67)が、黒柳徹子(90)の自伝的代表作を初映像化するアニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」(八鍬新之介監督、12月8日公開)で大野りりあな(7)演じるトットちゃんが通うトモエ学園の校長を演じることが26日、分かった。TBS系ドラマ「VIVANT」など話題作への出演が相次ぐ役所にとって、映画の公開作は今年4本目だが、演じた小林宗作さんは義理の母も指導を受けた恩師という運命の役となった。また黒柳と親交のある小栗旬(40)杏(37)滝沢カレン(31)も出演する。

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小栗は、パパを演じる。黒柳の父守綱さんはバイオリン奏者で、黒柳が名前をうまく発音できず「トット」と口にしたことから「トット助」と呼んだ。小栗は「黒柳さんとお話しした際に『当時は日本で一番のヴァイオリニストだったと言われていた父』と伺った。芸術家としての雰囲気を出せたらいいなと思い演じました」とコメントした。 

杏演じるママは、87年にNHK連続テレビ小説「チョッちゃん」で描かれた黒柳朝さんだ。自身も3児の母の杏は「黒柳さんとは家族ぐるみでお世話になっておりますのでオファーを頂いてうれしかった」と喜んだ。

滝沢は、トットちゃんの担任の大石先生を演じる。昨今、黒柳と親交が深く「人生の中で信じられない現実の1つに入りました。家族全員が憧れる徹子さんが歩いてきた人生の物語の中に入れることが本当にうれしい」と感激した。役所含め黒柳と縁の深い声優陣が運命的にそろった。