フジテレビは21日、特番「週刊フジテレビ批評特別版~旧ジャニーズ事務所創業者による性加害問題と”メディアの沈黙”」(土曜午後2時)を放送し、ジャニーズ事務所に関しての社内調査結果を報告し、今後の取り組み方について言及した。

同局は(1)週刊文春のジャニー喜多川氏の「セクハラ」キャンペーン報道、(2)報道局に旧ジャニーズ事務所への配慮があったのか(3)性被害の実態の認知について(4)旧ジャニーズ事務所への忖度(そんたく)(5)今後の同局のあり方について、番組編成や制作に関わる、社員・元社員約77名に社内調査を行った。

今後の同局の取り組みについて、社内調査では「報道機関としての役割を担っている以上、ニュースの対象となる事務所やタレントの言動についての扱いはどこかで必ず一線を引く必要があるのではないか」といった声が上がったと報告した。

渡辺奈都子報道局長は「どんな対象であれ、取材すべきはしっかり取材し、報道すべきはきっちり報道していく。この当たり前の基本を改めて徹底したい。絶えず、この瞬間の報道姿勢は本当に正しいのか、自問自答を重ねて日々の検証を怠らないようにして参りたい」。大野貢情報制作局長は「全てのスタッフが人の気持ちに寄り添った番組とは何か常に問いかけながら、誠実に情報を伝えていきたい」とコメントした。