深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみらを輩出した「第46回ホリプロタレントスカウトキャラバン」決戦大会が4日、川崎市で行われ、2万824人の応募の中から、広島県在住の塚本恋乃葉さん(19=大学1年)がグランプリに輝いた。

名前を呼ばれ、「信じられなくてまだ足が震えています」としながらも、「ぶちうれしい」と広島弁で喜びを語った。

今年の選考は、自分らしく生きている「ナチュラルガール」をテーマに行われた。自身の強みを「笑顔」とする塚本さんは、さっそうとモデルウオークで登場した直後に顔面洗濯ばさみのセルフ罰ゲームを披露し、明るいギャップで会場を魅了。「あの顔をさらしたので怖いものはない」と笑い、「私のコンセプトは『目指せ出川ガール』。きれいなモデルさんと両立しながら、みんなを楽しませる出川ガールになりたいです」と話した。

父は、プロ野球広島の元選手で、90年引退後に競輪選手として活躍した塚本善之氏(53)。「父からメンタルの強さを受け継いだ。プロで努力してきた姿を尊敬しています。私も強い気持ちをもってどんなことにも頑張れる人になりたい」。家族への感謝を語ると涙声になり「これはゴールではなくスタート。納得してもらえる努力をしていく」と語った。

準グランプリに大阪府の畠中夢叶さん(18)、審査員特別賞に岡山県の松岡香穂さん(17)がそれぞれ選ばれた。【梅田恵子】

◆塚本恋乃葉(つかもと・このは) 2004年(平16)10月26日、広島県生まれ。3人姉妹の末っ子。昨年に続き2度目の挑戦でスカウトキャラバングランプリを射止めた。趣味はスポーツ観戦、食べること。特技は9年間続けていたバレーボール。あこがれの存在は綾瀬はるか、中条あやみ。167センチ、血液型A。

◆ホリプロタレントスカウトキャラバン 1976年(昭51)にスタートしたホリプロ伝統のオーディションで、第1回グランプリの榊原郁恵以降多くのスターを輩出。主な受賞者に井森美幸(第9回)山瀬まみ(第10回)戸田菜穂(第15回)佐藤仁美(第20回)平山あや(第23回)綾瀬はるか(第25回=特別賞)石原さとみ(第27回)足立梨花(第32回)井上咲楽(第40回=特別賞)など。