NHK鈴木奈穂子アナウンサー(41)が6日、メインキャスターを務める同局情報番組「あさイチ」(月~金曜午前8時15分)に出演。冒頭で”異例のお断り”を説明した。

鈴木アナはこの日、「男性が受ける性暴力」を特集することを説明し「実態を伝えるためにVTRで被害の詳細に触れていきます。ぜひご自身のペースでご覧ください。もし、気持ちが途中でつらくなってしまったら、視聴をやめて、あとからNHKプラスでご覧いただくこともできます」などと話した。

そして、番組がこの特集を扱うきっかけについて「ジャニー喜多川氏(故人)の性加害問題があります。NHKは、この問題をめぐっては、これまでも週刊誌等でたびたび報じられ性加害の事実を認定した東京高裁の判決が2004年に確定するなどしましたがNHKは当時この問題について認識が薄く、その後も取材を深めてニュースや番組で取り上げることはありませんでした」と語り「多くの未成年者が被害にあう中でメディアとしての役割を十分に果たしていなかったと自省しております」と、ジャニー喜多川氏が起こした性加害問題への当時の同局のスタンスについて振り返った。

同番組では通常、冒頭で連続テレビ小説の放送直後ということもあって、メインキャスターが当日の放送内容についてコメントするのが恒例。ただこの日は鈴木アナが「さっそく、特集について」と性暴力問題についての放送を説明していた。