デビュー40周年を記念した世界ツアー「セレブレーション」を敢行中の米歌手マドンナ(65)が、昨年12月に米ニューヨークで行った公演に2時間以上遅刻したとして、ファン2人から訴えられた件で、全面対決の姿勢を示した。

報道によると、午後8時半開始予定だった公演でマドンナがステージに登場したのは午後10時45分頃で、終了したのは日付が変わった午前1時頃だったといい、「虚偽の広告で、不当表示」と原告は主張している。公共交通機関が使えず、割高な配車サービスを利用せざるを得なかったと述べているほか、翌朝の仕事や家事に支障をきたすことから開始時間を知っていたらチケットを購入しなかったとも主張。3日間の公演全てにおいて、マドンナは遅刻したことから、集団訴訟にする構えをみせている。

これに対し、マドンナとツアーを主催するライブ・ネイションが声明を発表した。「12月13日に音響チェックの過程で技術的な問題が発生したことを除き、予定通りブルックリンで北米ツアーを開幕しました。それによって遅延が発生したことは、当時報道された通り。私たちはこの訴訟を断固として弁護していく」とコメント。昨年終了した欧州ツアーはチケットが完売する盛況で、絶賛されていると反論した。

一方、マドンナは22日にマンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデンで公演を行い、再びニューヨークの地でステージに立った。この公演が予定通りの開始時間にスタートしたのかどうかは不明だが、今のころトラブルの報告はないと米メディアは伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)