ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(51)が26日、YouTubeチャンネルを更新。36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件をめぐり、こうした犯罪を未然に防ぐための対策について持論を語った。

堀江氏は、今回のような犯行の背景には、スマートフォンの普及などでさまざまな情報にアクセスしやすくなったこと影響していると指摘。「昔だったら相当調べないと京アニの内部情報なんかもわからなかっただろうし、犯行の仕方もわからなかったと思う。どこでガソリンを手に入れて、どうやって撒いてとか。どうやって効果的に人を焼き殺すみたいな、そういう犯行に使われるものをネットで検索できたりする。似たような事例の検索もできるので、模倣犯ができやすい」と私見を述べた。

とはいえ、こうした犯罪を防ぐためにインターネット等の規制を強化したとしても、「世の中にはダークウェブって“裏のインターネット”みたいなものがあって、そこへ行くと犯罪で奪い取られたビットコインや薬物が取引されていたりする。そういうところに入ったら無法地帯なので取り締まりようがない」という。また、青葉真司被告が自身の妄想から京アニに対する恨みを増幅させて犯行に及んだとされる点について「脳内妄想は、人間の脳はバグるとそうなる。僕も24時間寝なかったら幻覚が見えますから」とした上で、「(犯罪を未然に防止する)ソリューションは1つしかなくて、監視カメラとか監視システムを強化して、これを人間の目で全部見るのは難しいので、ちょっとでも怪しい挙動をAIに監視させるっていうのが1番だと思う」との考えを示した。

「あきらかに犯罪を起こそうとしている人たちの挙動は普通の人と違うはずです」と推測。そうした挙動不審の人物を、駅や空港などに設置された防犯カメラ等を使って検知し、「それで犯罪予備軍みたいな人が見えたとしたら実際に警察官とかを投入して職務質問を任意でやればいいだけ。これだけでほとんどの犯罪は防げると思う。これの精度を挙げていくことが多分、唯一の解なんじゃないかな」と持論を展開し、「犯罪者予備軍アラートシステムとでも言いましょうか、そういったものが実装されていかないと、この手の犯罪を根本から防ぐことは難しいと思う。そういった(犯罪を実行しようとする)人たちが出てくるのは仕方がないとして、実際に犯行に及ぶ前にそれを止めていくシステムを構築すべきだと思う」と話した。