25年前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロインに決まった今田美桜(26)が2日、記者会見で意気込みを語った。

応募者3365人の中からオーディションで選ばれた。今田は「やっとみなさまにお伝えすることができてホッとしているというのが今の気持ちです。撮影はまだまだ先ですが、精いっぱい務めたいと思います」と意気込みを語った。

決定は制作統括や演出スタッフ数名で「面談がしたい」と呼び出されてサプライズで伝えられたといい「『受けてくださいますか』と言われて、最後はクラッカーも鳴らしてお祝いしていただきました。若干涙もしました」と振り返った。

今作は「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせたかしと小松暢の夫妻をモデルとした物語で、戦前、戦中、戦後の時代を生き抜いた主人公の姿を描く。今田はヒロインの暢(のぶ)役を演じる。

オーディションではビデオ審査でアンパンマンのマーチが使用された時もあったといい「歌詞をいろんな感情で伝えるというオーディションがあって、すごく難しかったなという思いがありながらも、なかなかやることも少ないので。新しい経験だったなと。楽しかったです」と語った。

やなせさんについては「とても温かくて、すごく面白い方だなと。いろんな経験をされている方だなと思いまして。2人の空間というのはすごく明るくて、ずっと笑顔だったんじゃないかなという想像はしました」。アンパンマンの好きなキャラクターはドキンちゃんだと明かし「天真らんまんが大好きで、高校生の時にキーホルダーをつけていた記憶があります」と明かした。

連続テレビ小説は1961年4月から始まり、「あんぱん」で112作目。現在は2023年後期の作品「ブギウギ」が放送中で、女優の趣里(33)がヒロインを務めている。

2024年前期は伊藤沙莉(29)がヒロインの「虎に翼」、同後期は橋本環奈(24)ヒロインの「おむすび」が放送されることが決まっている。