米人気ドラマ「ユーフォリア」などで知られるモデルで女優のハンター・シェイファー(25)が2月26日、バイデン米大統領がNBCテレビの深夜番組「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ」に出演するのを阻止するための親パレスチナ抗議デモに参加して逮捕されたことが分かった。

トランスジェンダー活動家でもあるシェイファーは、昨年10月から続くイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争を巡り、米ニューヨークのロックフェラー・センターで行われたバイデン大統領にイスラエルへの援助停止を求める抗議活動に参加し、他の参加者50人とともに逮捕されたという。

ハンターが参加したデモを主催した親パレスチナ団体「平和のためのユダヤ人の声(JVP)」の広報は、「パレスチナの自由とすべての人のための正義の未来に対するハンターの取り組みを称賛します」とコメントし、警察に拘束されたことを認めている。

また、団体のインスタグラムでも停戦を求めるスローガンが書かれたTシャツを着たシェイファーが、座り込み抗議をする姿や後ろ手に手錠をかけられて警察に連行される姿などを投稿している。

団体によると、このデモはイスラエル軍がパレスチナのガザ地区に軍事作戦を開始したことに対するバイデン大統領の対応に抗議するため、大統領の番組へのゲスト出演を妨害する目的で計画されたものだという。報道によると、シェイファーは翌日に釈放されたという。現時点で「ユーフォリア」の製作サイドからコメントは出されていないが、番組からの降板の可能性も取りざたされている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)