フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜午後6時)が17日、放送された。

放送から34年間「まる子」役を務めた声優のTARAKOさんが死去したことを受け、次週予告ではこれまでの主人公まる子の声を務めていたTARAKOさんではなく、ナレーターを務めるきむらきょうやさんとみられる男性声優に変更されていた。

番組最後、男性声優は「みんなに幸せいっぱい、来ますように!春のお楽しみ 1時間スペシャルと題して、出来たてほやほやの新しいお話に加えて、これまでに放送した作品の中から、えりすぐりのお話をお届けします。乞うご期待、である」と読み上げた。

先週10日の放送では番組冒頭で、桜の木が並ぶ絵をバックに「1990年の放送開始から34年以上にわたりまる子役の声優を務めていただいたTARAKOさんが逝去されました。天真らんまんで、みんなに愛される『まる子』を大切に演じてくださったTARAKOさんのご冥福を心からお祈りいたします。長い間、本当にありがとうございました キャスト・スタッフ一同」メッセージが表示された。

TARAKOさん(本名非公表)は4日未明に63歳で死去。群馬・太田市出身。死因は明らかにされていない。81年にアニメ「うる星やつら」で幼稚園児役として声優デビュー。90年1月7日にまる子役として「ちびまる子ちゃん」がスタート。同アニメは、最高視聴率39・9%、平均でも25%を獲得し“まるちゃんブーム”を巻き起こし代表作となった。オーディションで原作者のさくらももこさん(18年死去)の声と似ていたため抜てきされたという逸話もある。