元AKB48、元NMB48の市川美織(30)が14日、都内で、広島レモン大使10周年記念トークショーを開き席上で、JA広島果実連から瀬戸内レモン大使に内定を受けたと発表した。

市川はイベントで、広島レモン大使を務めた10年を振り返った中で、18年9月に参加した「2018“よい仕事おこし”フェア」で募金活動をしたことに触れ、感極まった。「皆さんに応援いただく中で、広島レモン大使として力添えできないかなと思っていた。行動できる人になりたかった。こうしていて、良かったと思った。皆さんの力あってのレモン大使なので」と言い、涙した。

市川はイベントの合間に取材に応じた際、記者から涙するくらい深い、広島レモン大使への思いを聞かれた。「私は割と三日坊主で、やり続けられたことが小さい頃から、あまりなかった。でも芸能界という、好きなことに対する継続力はあると思っていて。それが、レモンというものへの継続力につながった」とかみしめるように語った。キャッチフレーズ「フレッシュレモンになりたいの~」を踏まえ「最初“フレッシュレモン”という、ただのキャッチフレーズに始まったことが、夢がどんどん膨らんで大きな夢になって、レモンになるというバカバカしい夢も応援してくれるたくさんの方の支えがあった10年。恥じない活動は、続けられてきたと思う」と、しみじみ語った。

イベント中には「『フレッシュレモンになりたいの~』と言い続けて、何年たったか忘れたい…30歳だもんね」と口にした。そのコメントを踏まえ、広島レモン大使を10年、続けられた要因と、その裏に葛藤があったのでは? との質問も出た。市川は「自分1人じゃない…って思ったからだと思う。自分1人の夢だったのが、いつしか家族だったり、友達、応援してくださるファンが増えたことが、すごく力になった。私1人だったら多分、たわごと言っているとなっていたと思うことが、周りで実際にかなえようと動いてくださる方がいるから続けてこられた」と感謝した。

今回、内定した瀬戸内レモン大使は、広島県、岡山県、山口県、兵庫県、徳島県、香川県、愛媛県の瀬戸内7県が昨夏から協議を続け、2月に立ち上げた、瀬戸内レモン協議会のシンボルで、同会は3日に農水省の地理的表示(GI)保護制度に「瀬戸内レモン」を申請している。関係者からは「農水省への申請がうまくいけば、ボスになっていただく」と言われており「ボスという響きは嫌いじゃないので、うれしいんですけど、もちろん責任はありますし、期待値以上のことをやっていきたい」と意気込んだ。そして「うれしさ半分、緊張、プレッシャーも感じますが、重く考えずに、レモン愛だけは変わらず、伝えたい」と意気込んだ。

これからは、広島だけでなく同県を含む7県のレモンの顔になる。「私は埼玉県出身で、よそ者というイメージもあるかも知れないので、つなげてくれたレモンに感謝し、レモンに対しての真摯(しんし)な気持ち、向き合ったものを行動で示していけば、きっと受け入れてくださると思うので、信念を貫いていきたい」と決意を語った。