パックンことパトリック・ハーラン(53)が17日、スペシャルキャスターを務めるフジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜午後3時45分)に生出演し、なりすまし広告について私見を語った。

番組では、実業家の前澤友作氏やひろゆき氏ら著名人をかたったなりすまし広告による被害や、フェイスブックとインスタグラムを運用する米IT大手メタ社の対応などを報道。パックンは芸能人の名が使われることに「大変恐ろしいと思います」と感想を漏らすと、知名度の高い著名人が特に狙われやすいことに対して「普段だったらちょっと悔しいと思うところですけど、(これは)絶対使われたくない」と率直に語った。

また「(なりすましに)使われた場合、自分も罪悪感を覚えるんじゃないかなと思います」とし、米国でもテイラー・スウィフト、トム・ハンクス、イーロン・マスク氏らの名が悪用されている事例を紹介。「勝手に使われていて、許可も全くない。タレント側も被害者なんです」と強く訴えた。

番組では、メタ社が16日に声明を発表し、なりすまし広告は「社会全体の脅威」と主張したことなども報道。これに対し、前澤氏がSNSで「まずは謝罪の一言は?社会の全体のせい?」と憤ったことも伝えた。パックンは「当然の反応だと思います」と前澤氏の姿勢に理解を示し「テレビなどメディアに広告を出す場合、業態審査というものがありまして、その会社は本当にあるのか、誰が持っているのか、どういう商品を売っているのか。審査を突破したものだけを、我々が責任を持って広告を出します。万が一、問題あったら、テレビ局は絶対に謝罪します。(SNSで)それがないことに憤って当然です」と語った。

なりすまし広告をめぐっては、前澤氏や堀江貴文氏らが今月10日に自民党の会合に出席。メタ社に規制を求める働きかけなどを求めている。メタ社は16日に声明を発表し、なりすまし広告は「社会全体の脅威」と主張した他、16年以降、詐欺被害の防止を含むプラットフォームの安全のために200億ドル以上を投資してきたことを示していた。