フリーアナウンサー徳光和夫(83)が19日、ニッポン放送「うどうのらじお」(金曜午後3時30分)にゲスト出演。日本テレビ時代を振り返った。

パーソナリティーの有働由美子は、3月いっぱいでキャスターを務めた日本テレビ系「news zero」を卒業した。「徳ちゃんも帯番組やってらして、番組変わることがあったでしょう?」と親しい仲をうかがわせるように、”徳ちゃん”と呼びつつ尋ねると、徳光は「僕は有働さんと違うと思うけど、有働さんはやり遂げたって感じなの?」と逆質問。「やり遂げた感があります」と答える有働に、徳光は「俺は引き剥がされたって感じだから」と振り返った。

日テレ時代に担当していた「ズームイン!!朝!」にやりがいを見いだし、同番組を続けるサラリーマン生活を思い描いていたが「久米宏が音楽番組の後にニュースをやって、これが当たっちゃったわけ」と回顧。「それで『ズームイン!!朝!』が好調だったものだから、『あいつをニュースに回そう』と人事異動でニュースに回されましたので。大変不本意でしたね」と当時の心境を明かした。

また「入社した時、当時の国家予算が5兆円だったのを『5円』って読んだアナウンサーですから」と自身の逸話を語りながら、「『ニュースは絶対徳光に読ませるな』と。そういうお達しが出た私に対して『今度はニュースをやれ』と。全く本当に不本意と言いましょうか」と繰り返した。

徳光は「久米宏は最初からニュースをやりたかった。『ザ・ベストテン』の時から将来的には報道をやりたかったと。(古舘)伊知郎もそうだったしね」とテレビ朝日系「ニュース(報道)ステーション」を歴任した2人に触れつつ、「僕は全くそうではなかったんです」。

アナウンサーがニュースを読む際、カメラ付近に原稿を映し出すプロンプターについても「こんな字は俺だって読めるよって字まで仮名がふってあって。それくらいバカにされてニュースをやったわけですよ、私は」と苦笑していた。