気象予報士の森田正光氏(74)が25日、X(旧ツイッター)を更新。同日に初期の肺腺がんで手術から復帰し、26日から社会復帰することを報告した。

青空の写真をアップし「本日、午前11時。退院予定です。みなさまの励ましのお声、ありがとうございました。明日から社会復帰します」と報告した。続けて「今回の手術で肺の一部、10%くらいの肺機能が失われたようですが呼吸が苦しいとかはありません。体調も良いです」と万全をアピールした。

森田氏は22日、Xを通じて初期の肺腺がんで手術を受けたことを報告。「ご報告です。メキシコ皆既日食前に検診を受けたところ、左上葉部に肺腺ガンの疑いがみつかりました。ごく初期でラッキーでした」と、5日にメキシコに皆既日食を見に行く前の健診で発覚したと説明。「帰国後の4/18に胸腔鏡手術を受け、回復は順調です。肺機能の10%くらいに影響が出そうですが、リハビリで軽減させられるとのことです」とつづった。

さらに森田氏は「みなさまには御心配とご迷惑をおかけいたしました。日食にいかなければ手遅れになったかもしれない。と思うと #人間万事塞翁が馬 ですね。 #肺腺ガン」と、早期発見できたことに安堵(あんど)した。

肺腺がんとは、肺がんの一種。がんが発生した組織や、できた部位によって分類される。大きく分けると腺がん、へんぺい上皮がん、大細胞がん、小細胞がんの4つとなる。

肺腺がんは肺がんの中では一番多いタイプ。発生率には男女差があり、肺がんの内、男性が4割、女性が7割以上が肺腺がんで占めている。

肺腺がんの特徴として、「初期にはほとんど自覚症状がない」「喫煙との因果関係が薄く、非喫煙者も発症しやすい」「男性より女性に多い」などがある。

過去には故野際陽子さんが肺腺がんで亡くなり、歌舞伎役者の中村獅童は初期の肺腺がんを手術で克服している。