椎名桔平(59)が25日、大阪市内で、シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で上演される舞台「未来少年コナン」(6月28~30日)の取材会を行った。

「未来少年コナン」は、1978年(昭53)に宮崎駿氏が初監督したアニメーション・シリーズ。SF冒険活劇である一方、自然災害や戦争、エネルギー問題など、現代社会にも通じるテーマが描かれており、幅広いファンから愛されている。

椎名が演じるのは、コナンの育ての親おじいとラオ博士の2役で、いずれも60~70歳の設定になる。

「この年齢の役は初めて。僕自身、ことし60歳になりますが、子どもの頃は50歳でもおじいさんのように思っていた。でも今、肉体・精神いずれも変わった感じはありません。先輩の俳優を見ていても、皆さん元気で年齢を感じさせない。僕もあまり考えずに、60歳を迎えることになりそうです」

アニメ放送当時、番組は見ておらず、この仕事に合わせて全26話を鑑賞した。「宮崎さんの世界観は、その後の作品とつながっている。『未来少年コナン』というタイトルですが、大人にこそ見ていただきたい舞台です。大阪のお客さんはラテン的というか、反応が明るくて楽しい。楽しみです」と6月の公演を見据えた。

コナンを演じるのは加藤清史郎(22)、ヒロイン・ラナ役は影山優佳(22)。演出はインバル・ピント、ダビッド・マンブッフが務める。