元NHKのフリーアナウンサー有働由美子(55)が26日、ニッポン放送でパーソナリティーを務める「うどうのらじお」(金曜午後3時50分)に出演。番組冒頭で「流行に流されない」と宣言した。

友人カップルを見舞うため、先週渡米したときのことを話した。男性のジル氏は80代で写真家、スティング、マイルス・デービス、オノ・ヨーコやジョン・レノンさん(故人)らの肖像写真やCDジャケットを撮影してきたことで知られる。パートナーの女性のルーダ氏はシャネルやウンガロなどのファッションデザイナー。

2人のニューヨークの自宅を訪ねたという。ソーホーにアトリエがあって、世界中から写真や作品のオファーのために足を伸ばしてくる。酒が大好きで来訪者たちは、だいたい酒を持ってくる。「でも、たいしたものは出ない。生ハムとオニオンスープぐらい」と話し「昼間からワインを飲んでいるようなカップル」と話した。

有働は「米国人ウケしそうな華やかな日本酒を持っていって、喜んでもらおうと思った」と話し、いざ訪ねて驚いたという。「お酒、辞めた、って…うぇぇぇぇぇ~」とそのときの心で発した絶叫を再現してみせた。

有働は「世界で最後に酒をやめる10人に私と含めて入っているような人たち」と述べた。この日のディナーはステーキで、酒は飲まずに水をいただいたという。「それは生まれて初めてじゃないかな、という経験をした」とびっくりしたように思い起こした。

「なんで、辞めたの?」と尋ねると「ソバーキュリアスなんだ」と返ってきたという。新しいライフスタイルが流行しているとのこと。「ソバー」は“シラフ”で、「キュリアス」は“好奇心が強い”とか“○○をしたがる”の意味。

有働は「禁酒とか断酒ではなく、あえて酒を飲まないことで、心や体の健康を保つ、ということらしいです。なんかクールだよねー、とか…」と話した。

さらに「主義や主張で辞めるんだったらなんだけど、はやりで辞めるのかー、と思って。そんなトレンドに乗っかっていいのか、アーティストみたいな」と不満を爆発させた。

最後に「私は流行に流されない女としてしっかりマイペースを保ちながらお酒と付き合っていきたい、と思っております」と語った。