結成15年以内で争う漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2024」決勝が行われ、令和ロマンが前回から史上初の2連覇となる第20代王者に輝いた。バッテリィズ、真空ジェシカとの最終決戦を制した。過去最多で初の1万組越えとなる1万330組の頂点で賞金1000万円などを手にした。


「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン
「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン

令和ロマン史上初の連覇達成! 真空ジェシカ、バッテリィズとの最終決戦制す

連覇の令和ロマンくるま「いったん今年で卒業ということで」生放送内で来年について言及

令和ロマン高比良くるま、昨年失速コンビをイジる「特殊な計算方法披露した方がいて」

最終決戦はバッテリィズ、連覇狙う令和ロマン、真空ジェシカ!トム・ブラウンは涙


<最終決戦の成績>


ネタ順コンビ名得点大吉哲夫若林石田山内柴田海原礼二
真空ジェシカ1        
令和ロマン5    
バッテリィズ3      

「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン
「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン

令和ロマン(吉本興業)

タイムスリップ。戦国時代に向かった2人。ケムリは刀や銃が効かない「固き者」として屋敷に連れて行かれる。「クマザル」と名付けられたケムリは敵襲に対し大暴れ。

◆くるま「去年よりうれしい」「次は審査員をやりたい」

◆ケムリ「もう出たくないです」「俺たちがチャンピオンだ」

◆海原「出たときから空気がすごかった」

◆山内「漫才のスタイル変えてきて、2本目の方が圧巻」

◆柴田「もう出たくないと言ってますが、何連覇狙うのかな?」

◆石田「2本目こんなに仕上げてくる気迫感じた」

◆若林「連覇見られて、初めて参加できてよかった」

◆塙「真空ジェシカを令和ロマンに変えていいですか」

「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン
「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン
「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン
「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン

真空ジェシカ(プロダクション人力舎)

長渕剛のライブに行きたい川北。間違えて隣でやっていたピアノがでかすぎるアンジェラ・アキのコンサートに行ってしまう。ガクがもの申そうと手を挙げ静まりかえった瞬間に、長渕の声がうっすらと聞こえてくる。


バッテリィズ(吉本興業)

世界遺産に行ってみたいエース。タージマハル、ピラミッドとお墓ばかりで行きたくないとゴネるエース。寺家は地元大阪の大仙公園を紹介するが、そこにあるのは鍵型の「前方後円墳」で…。

初出場バッテリィズ準優勝 ミルクボーイ以来の大阪吉本勢Vならず 最終決戦3票獲得も


<ファーストラウンドの成績>


順位ネタ順コンビ名得点大吉哲夫若林石田山内柴田海原礼二
順位ネタ順コンビ名得点大吉哲夫若林石田山内柴田海原礼二
 7バッテリィズ861959395959796969797
 1令和ロマン850969390949696959793
 3真空ジェシカ849979490939597949594
 9エバース848949493949694939496
 2ヤーレンズ825929291929291919490
 10トム・ブラウン823959592938890879489
 4マユリカ820939188919190899691
 5ダイタク820909389929092889492
 6ジョックロック819899191908993889593
10 8ママタルト812888989899093899293


冒頭の直筆胸熱メッセージ「夢の入り口で」にX「号泣」「毎年最高すぎ」感謝の声続々


令和ロマン(吉本興業)

昨年王者が2年連続トップバッターで登場。子どもの名前を考えたくるま。なぜか苗字も考え、教室で最高のポジションを取れる「わたなべ」にしたいという。

パリ五輪柔道金の阿部一二三が笑神籤!令和ロマンの2年連続トップバッター引き当てる

令和ロマン、2年連続の1番手で高得点にX「審査員泣かせ」トレンド入り、絶賛の嵐

◆石田「あるあるを題材に話術で落とし穴に入れていく。素晴らしい」

◆海原「かっこよかった。後の人はわかんない」

◆山内「全員で安心してみられる空気感にもっていったのがえげつない。“わたなべ”史上一番うけていた」

◆礼二「完全、去年超えている。この1年通してまたレベル上がった」

◆若林「圧巻。技術もすごいし感情も伝わってくる。あと楽しそう。初審査で大変なことに」

◆哲夫「オーソドックスなテーマが2人にかかるとこんなにおもろなるんやと」

◆塙「くるまのボケは群を抜いている。若手でNO・1」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露した令和ロマン高比良くるま(左)と松井ケムリ(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露した令和ロマン高比良くるま(左)と松井ケムリ(C)M-1グランプリ事務局

ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)

昨年2位が2番手で登場。変なおにぎり屋「一握の飯」にやってきた出井。由来は石川啄木の「一握の砂」から。店長の名前が石川さゆみということで「握り海峡飯景色」の方がふさわしいとなり…。

◆海原「もっとしょうもないのが見たかった」

◆塙「それいらないだろというボケが1つもなかった」

◆石田「リズムがいい分、バコッといききれなかった」

◆柴田「後半もっと下らないところがくれば」

◆礼二「中盤から爆発力がなかった。去年を知っているだけに」

ヤーレンズ「じゃあ松本さん」不在松本人志イジる→今田耕司「家で見てると思います」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したヤーレンズ楢原真樹(左)と出井隼之介(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したヤーレンズ楢原真樹(左)と出井隼之介(C)M-1グランプリ事務局

真空ジェシカ(プロダクション人力舎)

4年連続出場、昨年5位の真空ジェシカが3番手で登場。「商店街のロケ」。偏った政党のポスターが多い。客のアンケートで入り口から店が並んでいる、「少年ジャンプ」システムになっており、後ろほど「迷走」している店が。

◆山内「全てが強烈なパンチ」

◆大吉「見るたびにうまくなっている」

◆哲夫「つかみが堂々としている。」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露した真空ジェシカ、ガク(左)と川北茂澄(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露した真空ジェシカ、ガク(左)と川北茂澄(C)M-1グランプリ事務局

マユリカ(吉本興業)

昨年4位で敗者復活のマユリカが4番手で登場。「高校の同窓会」。昔のあだ名が「うんこサンドイッチ」だという阪本は「きもいモーニングセット」トリオでつるんでいた。学生時代中谷が好きだったという阪本だが…。

◆石田「真空ジェシカと同じようなつくりが並んでしまって比べられてしまった」

◆海原「ずーっと笑っていた。しょうもないことの連続」

◆若林「丁寧に積み重なっていった分、最後に荒い部分がほしかった」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したマユリカ阪本(左)と中谷(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したマユリカ阪本(左)と中谷(C)M-1グランプリ事務局

ダイタク(吉本興業)

初出場の双子コンビ・ダイタクが5番手で登場。「ヒーローインタビュー」。浮気がみつかったが双子で見間違ったということにして回避した拓。さらに顔認証を突破、免許を更新など双子を武器に様々な状況を乗り切っていく。

◆礼二「しゃべりもうまいし、聞き心地もいいが、違う展開も見たかった」

◆海原「もうちょっと爆発的なものがあれば。ちょっと地味じゃないですか」

◆大吉「漫才は完璧に近くて、きれいすぎて爆発しなかったか」

一卵性双生児ダイタク告白、大物双子女優からDM来たこと明かす「コミニュティーが」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したダイタク吉本大(左)と吉本拓(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したダイタク吉本大(左)と吉本拓(C)M-1グランプリ事務局

ジョックロック(吉本興業)

初出場ジョックロックが6番手で登場。「医療ドラマ」。交通事故被害者のマイナンバーカードから色んな恥ずかしい情報までも丸裸に。ゴッドハンドならぬ「ブッダハンド」の名医ゆうじろーは血管を複雑な紫色で指示してくるが、福本はカラーコーディネーターの資格を持っていたことで事なきを得る。

◆山内「ボケのところで笑いがなく、ツッコミのところのみになっていた」

◆哲夫「つかみは一番よかった。1つ1つのセクションに個別個別感があった」

◆柴田「オチのパワーもあるが、型があるからそこからはみ出ることがあればもっと面白く」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したジョックロック福本ユウショウ(左)とゆうじろー(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したジョックロック福本ユウショウ(左)とゆうじろー(C)M-1グランプリ事務局

バッテリィズ(吉本興業)

初出場コンビが続けて登場。「偉人の名言」。エジソンの名言には気合が足りない、ソクラテスには「食べたいときに食べろ」などエースが難癖をつけていく。最後にはエースから「生きるのに意味なんかあらへん」という“名言”が。

決勝進出バッテリィズを審査員大絶賛!若林「ワクワクするバカ」柴田「クリティカルなアホ」

◆石田「笑うタイミングが分からない。不意打ちを食らった」

◆若林「ワクワクするバカが現れたなと。リズムをキープする腕も確か」

◆山内「昔からあるスタイルだと思うが、逆に新しすぎた」

◆柴田「ツッコミもリズムとって邪魔しない。漫才の妙があった」

◆塙「エースの間がすごい」

◆礼二「シンプルでわかりやすい、4分を一番うまく使っていた。理想的」

◆海原「難しい漫才が多い中、ずーっとヘラヘラ笑ってられる」

◆大吉「長らく途絶えていたアホ漫才が令和の時代によみがえった」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したバッテリィズ、エース(左)と寺家(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したバッテリィズ、エース(左)と寺家(C)M-1グランプリ事務局

ママタルト(サンミュージックプロダクション)

初出場コンビが3組連続登場。「銭湯」。大鶴肥満が湯船に入ると、お湯があふれ大変なことに。さらに肥満はサウナ→水風呂→サウナの熱さと冷たさに驚きダイナミックな前転を連続でみせる。

◆山内「バッテリィズの余韻が残っていて空気を変えきれなかった」

◆礼二「檜原のツッコミを立てすぎる部分は直してもいいのでは」

◆石田「檜原のツッコミがかかりすぎて聞き取りづらい部分があったのがもったいなかった」

◆大吉「せり上がってくるところがM1史上一番面白かったが」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したママタルト檜原洋平(左)と大鶴肥満(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したママタルト檜原洋平(左)と大鶴肥満(C)M-1グランプリ事務局

エバース(吉本興業)

初出場コンビが4組連続登場。15年前に桜の木の下で会う約束。約束したのが2月29日だった。2月28日から3月1日で迷う佐々木。さらに桜の木のあった場所はショッピングモールになっており、どこにいけばいいのか分からなくなってしまう。そこで町田が手助けを名乗り出るが…。

エバース町田和樹「月末締めだろ!」鬼ツッコミで爪痕X「最高」「決勝で見たかった」

◆礼二「いや、うまいな。感心しかなかった」

◆石田「脳みそを支配された感じが面白かった」

◆塙「ちょうどいいところでちょうどいい笑いが来る」

◆柴田「新しい作り方のパターン。町田のテクニックも素晴らしい」

◆若林「せりふが心の底から出てる感じがする」

◆大吉「最初のつかみが短かったらもっといけた」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したエバース佐々木隆史(左)と町田和樹(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したエバース佐々木隆史(左)と町田和樹(C)M-1グランプリ事務局

トム・ブラウン(ケイダッシュステージ)

ラストイヤーに6大会ぶり決勝のトム・ブラウンが最後に登場。ホストクラブに通う女の子の肝臓を守りたいみちお。一気コールの断り方をレクチャーするみちおはホストの布川を拳銃で撃ち抜き、自らのこめかみも打ち抜くがダメー。

◆大吉「こんな漫才見たことない」

◆塙「わけ分かんなすぎて涙出た」

◆若林「6年前よりさらにクレイジーになって帰ってきた」

◆柴田「前半ちょっと置いてかれちゃった分があった」

◆海原「トム・ブラウンに点数はいらない。このままでいてほしい」

「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したトム・ブラウン布川ひろき(左)とみちお(C)M-1グランプリ事務局
「M-1グランプリ2024」決勝でネタを披露したトム・ブラウン布川ひろき(左)とみちお(C)M-1グランプリ事務局

【イラスト】24年M-1グランプリ決勝出場者一覧
【イラスト】24年M-1グランプリ決勝出場者一覧

決勝進出コンビ略歴

「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン
「M-1グランプリ2024」で2連覇を果たした令和ロマン

▼ママタルト(サンミュージックプロダクション)2016年、神戸大卒の檜原洋平(33)と明大卒の大鶴肥満(33)が結成。大鶴は名前の通り「身長182センチ、体重190キロ」の巨漢芸人。芸名の由来は、マルシアの元夫である大鶴義丹に似ていることからきている。大鶴肥満の持ちギャグ「まーごめ」は、大鶴義丹が浮気謝罪会見で、マルシアに対し「まーちゃんごめんね」と語ったのを略したもの。去年は敗者復活戦に進出。今年、9度目の挑戦で決勝進出を果たした。

▼令和ロマン(吉本興業)2018年、慶大のお笑いサークル「お笑い道場O-keis」の後輩、高比良くるま(30)と先輩の松井ケムリ(31)が結成。M-1グランプリ2023優勝。2020年NHK新人お笑い大賞受賞。2024年ABCお笑いグランプリ優勝。2年連続の決勝進出で、初の大会連覇を狙う。くるまが今年11月に出版した「漫才過剰考察」が話題に。

▼ジョックロック(吉本興業)2022年、NSC(吉本総合芸能学院)大阪校35期の福本ユウショウ(37)と同42期のゆうじろー(26)のピン芸人同士でコンビ結成。3度目の挑戦で、初の決勝進出。

▼真空ジェシカ(プロダクション人力舎)2012年、ガク(34)と川北茂澄(35)で結成。21年大会から4年連続決勝に進出し、21年は6位タイ、22年は5位タイ、23年は5位。敗者復活戦に進まず、4年連続ストレートでの決勝進出は歴代2位の記録。1位は9年連続の笑い飯。吉本興業以外の事務所所属としては歴代1位。

▼エバース(吉本興業)2016年、NSC(吉本総合芸能学院)東京校21期同期の佐々木隆史(32)と町田和樹(32)で結成。今年のNHK新人お笑い大賞受賞。昨年の敗者復活戦で披露した漫才「ケンタウロス」が大ウケ。決勝進出はならなかったが、インパクトを残し、今年に初の決勝進出。エバースとは野球用語で「バントの構えからバットを引く動作」を指す。

▼トム・ブラウン(ケイダッシュステージ)2009年、北海道の札幌東陵高柔道部の先輩、布川ひろき(40)と後輩のみちお(39)で結成。18年の決勝6位からラストイヤーの今年6年ぶりに決勝返り咲き。その間、準決勝2回、準々決勝3回と苦しんだ。

▼ダイタク(吉本興業)2009年、一卵性双生児の吉本大と吉本拓(ともに39)が結成。ラストイヤーの今年に決勝初進出。2人の見極め方は左目の下に泣きぼくろがある方が拓、受け口な方が大。

▼ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)2011年、楢原真樹(38)と出井隼之介(37)で結成。2年連続の決勝進出で、昨年は最終決戦で2位。ツーマンライブ(通称ヤレロマ)で切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲で、昨年優勝の令和ロマンとワンツーフィニッシュを決めた。出井は出演番組内で昨年決勝進出を逃していたら「お笑い辞めていた」と告白している。

▼バッテリィズ(吉本興業)2017年、NSC(吉本総合芸能学院)大阪校36期の同期で、エース(30)と寺家(じけ、34)で結成。ともに草野球チーム「上方ホンキッキーズ」に所属。7度目の挑戦で初の決勝進出。今年8月、ABEMA「チャンスの時間」内の「オープニング長回し選手権」で50分以上もニセ番組のロケのオープニングを引っ張り、注目を集めた。

<敗者復活枠>

◆マユリカ(吉本興業)2011年、NSC(吉本総合芸能学院)大阪校33期の同期で、3歳から幼なじみの中谷(35)と阪本(34)で結成。昨年に決勝初進出で4位。決勝キャッチフレーズは「ずっとキモダチ」だった。今年は準決勝で敗退するも、敗者復活戦を勝ち上がり2年連続の決勝進出。決選投票でインディアンスを振り切った。



審査員

審査員紹介で松本人志に触れず オードリー若林、かまいたち山内、アンタ柴田は決勝初

M-1審査員の上段左から石田明、海原ともこ、柴田英嗣。中谷左から哲夫、博多大吉、塙宣之。下段左から山内健司、中川礼二、若林正恭(M-1グランプリ公式Xから)
M-1審査員の上段左から石田明、海原ともこ、柴田英嗣。中谷左から哲夫、博多大吉、塙宣之。下段左から山内健司、中川礼二、若林正恭(M-1グランプリ公式Xから)

歴代のM1王者

【イラスト】M-1歴代優勝者一覧
【イラスト】M-1歴代優勝者一覧