歌手で俳優の北山宏光(40)が16日、都内で、6年ぶりの主演舞台「醉いどれ天使」製作発表会に出席した。
同作は、故黒澤明監督と三船敏郎さんが初タッグを組んだ名作を舞台化。闇市を支配する若いやくざと、貧乏な酔いどれ中年医者とのぶつかり合いを通じて、戦後風俗を鮮やかに描き出したヒューマニズムあふれる力作。演出は深作欣二さんの息子、健太氏(53)が担当。北山は闇市を仕切るやくざ、松永を演じる。
冒頭「この歴史ある作品に携われることがとてもうれしく、この令和に産み落とすことに意味があると感じています」とあいさつした。演じる松永について「武骨な言葉遣いだけど、ものすごく人間らしい心の弱さがあることを台本から抽出している」とし「その部分を出せたら良いなと思っています。人らしく、見た方が共感していただけるように落とし込むことで、僕なりの松永を演じられるんじゃないかと思います」と語った。
三船敏郎さんが演じた松永を演じることは「とても意識はします」。その上で「だけど、今の時代に僕が演じる意味をもたなければいけない。オリジナルに見せていくのが課題です」と意気込んだ。
稽古は2週目だが、「追い込まれています」と笑った。だが「とても楽しい現場」とし、「ここ数日で、『もしかしてここかも』をつかみ出している」と話した。また、「見てくださった方が心に残るもの、そしてそこからさらに咀嚼(そしゃく)して、身体に染み込んで考えていただけたらと思います」と続けた。
最後は、改めて「僕たちが今、演じることに意味があると思う」と繰り返し「見てくださった方の中に重厚感のあるメッセージが届くと思います」とした。「だけど、深作さんが演出することでエンタメにも昇華しているとも思う」とも続け、「ぜひ足を運んでいたければ」と訴えた。
この日、深作氏、真田役の渡辺大(41)、ダブルキャストでぎんを演じる横山由依(32)岡田結実(25)、奈々江役の阪口珠美(23)美代役の佐藤仁美(46)、岡田役大鶴義丹(57)も登壇した。
同作は、11月7~23日に東京・明治座、同28~30日に愛知・御園座、12月5~14日に大阪・新歌舞伎座で上演する。



