俳優藤原竜也(43)が25日、都内のフランス大使公邸で、主演するSky presents「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(26年1月10日~2月1日、東京芸術劇場プレイハウスほか)の制作発表に登壇した。
85年に発表された村上春樹氏の同名長編小説を世界で初めて舞台化。現実と虚構を行き来する冒険譚(たん)で“世界の終り”と“ハードボイルド・ワンダーランド”という2つの世界が同時進行で描かれる。
藤原はハードボイルド・ワンダーランドで組織に雇われる計算士“私”役。世界が終わるまでの残された時間が迫る中、地下世界から脱出を目指すという役どころだ。東京、宮城、愛知、兵庫、福岡で公演後、シンガポール、中国、英国、フランスでワールドツアーを予定している。「村上春樹さんの作品は初めて。パリ公演も初めて。この世界的文学作品を、フランスの方たちに受け入れてもらえるような芝居をつくっていきたい」と意気込んだ。
稽古は始まったばかりで、試行錯誤している最中。藤原は演劇の世界に身を置いた15歳から、村上春樹作品を読んでいるという。「蜷川さんにずっと読めと言われまして。シェークスピアとも違う、三島さんとも違う、何か我々の細胞の揺るがせてくれる確かな文体があって。常にドキドキさせてくれていた」と語る。「しっかりとこの作品を、言葉を、皆さんに届けたいという思いがある。初日は1月10日ですか。時間があるようでないようなもの。精いっぱい稽古して、素晴らしい作品を届けたいと思っています」と結んだ。
演出と振り付けはフランス出身のフィリップ・ドゥクフレ氏が務める。主催・企画制作のホリプログループ堀義貴会長は「東京を皮切りに『海辺のカフカ』以来のワールドツアーを開催いたします。日本の文化と、ドゥクフレさんの演出でミクスチャーされた文化を世界に発信する最高のチャンスだと思っております」とあいさつした。
司書/彼女役の森田望智(29)は初めて本格的な舞台作品に挑む。影役の宮尾俊太郎(41)、ピンクの女役の富田望生(25)、僕役でダブルキャストの駒木根葵汰(25)と島村龍乃介(23)、博士/大佐役の池田成志(63)も出席した。



