今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、「オールドメディア」がトップ10に入った。
このところ、選挙の度に「影響力があるのはSNS。新聞・テレビは今や不要のオールドメディア」との論調が頻出するようになった。一方、SNSでバズれば当選することもある現代、切り抜き動画や短時間で一方的な意見だけを流す方法は無秩序なのではないか、という声もある。
2010年代から“オールドメディア”という言葉を用いて、名付け親ともされる環境副大臣・青山繁晴さんが受賞した。
記念盾を受け取ると「選考委員の方々、誠にありがとうございます。光栄に思います。私は、“オールドメディア”と名付けた共同通信の記者出身で、18年9カ月おりました。土台にもなっております」と自身の過去に触れた。
続けて「端的に言うと、私のところに来る記者は若い人が多いのもあって、『若い記者が中堅になって家族にお金がかかる時に、すでに今のメディアの会社の大半はないよ』と。そういうことに立ち向かって、『ニューメディアとの対比ではなくて、報道の本来の使命が果たせるようになってほしい』という意味で14、5年用いてきました」とはっきりと語った。
意図と違う意味合いで使用されることも多いというが、「言葉というのは独り歩きすることがむしろ大切」とし、「情報というものの根本、あるいは情報で成り立つ民主主義の根本を考えるきっかけになれば」と願った。
“オールドメディア”という言葉の今後については「ニューメディアとの対比で言ったわけではない。インターネットはダークサイドも大きいですが、情報をみんなで共有できるようになったので、その方向で進んでいけば。オールドメディアという言葉が良い意味で消滅するようになったらいい」と思い描いた。



