日本テレビの報道番組が虚偽の証言に基づいて岐阜県に裏金があると報じた問題で、岐阜県警は9日、番組に出演してうその証言をし県の業務を妨げたとして、業務妨害の疑いで同県中津川市の元土木建設会社役員蒲保広容疑者(58=別の詐欺事件で起訴)を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年11月、日本テレビ系列で放送された「真相報道バンキシャ!」に出演し、「岐阜県の土木事務所では今も裏金づくりをしている」とうその内容を証言。県が職員を対象にした事実調査を余儀なくされ、県の通常の業務を妨害した疑い。

 調査の結果、岐阜県は裏金づくりの事実はなかったと断定し、日本テレビ側に再確認を要求。同社の再取材に容疑者が証言は虚偽だったと認めたため、日本テレビは今月、番組内で問題の経緯を説明し、岐阜県に謝罪した。(共同)

 [2009年3月9日16時54分]ソーシャルブックマーク