2006年に70歳で亡くなった俳優の岡田真澄さんの長男でラジオパーソナリティーの岡田真善(40)が、23日放送のTBS系「爆報!THE

 フライデー」で、亡父について「人としては最低」などと厳しく評したことを受け、生前の真澄さんと親しく交流していたデヴィ夫人が真善の発言に対し、ブログで反論した。

 同番組では、真善が今は亡き真澄さんへの複雑な思いを吐露。ハーフのイケメン俳優として人気となり、その後もセレブかつダンディーな魅力を振りまいて一流俳優として活躍した真澄さんだが、真善はそんな真澄さんがメディアに見せる姿はうそで塗り固められたものだったと告白。ベストファーザー賞を受賞するなど、良き父としてのイメージもあった真澄さんは、テレビや雑誌等で家族を紹介する際には、豪華な食事や衣装、高級車などを使ってセレブな生活を演出したが、実は極貧生活で、それはすべてレンタルで用意されたものだったという。

 その後、「仮面ノリダー」のファンファン大佐で再ブレークして収入が増えてからも、その稼ぎを家に入れること無く、これまで通りにセレブ感を演出するためにパーティーなどを重ね、家計は長男の真善がアルバイトで支えていたという。

 そんな“偽装”の生活に嫌気が差していたところの1994年、真澄さんは妻で女優の藤田みどりと離婚。親子関係は泥沼化し、そして修復できないまま2006年に真澄さんが死去。その葬儀の場で真善は亡き父について「俳優としては一流、人としては最低」と批判した。

 この葬儀で真善の弔辞を聞いたというデヴィ夫人は当時、「ビンタをくらわしたい衝動に駆られました」という。亡き父を軽蔑し侮辱する真善の言葉に、「いかなることがあろうとも、これが父の告別式の時に言う長男の言葉でしょうか?

 神が許す筈(はず)がありません。私はその時大変なショックを受けました」と振り返った。そして17歳の頃から真澄さんと交流を続けてきたというデヴィ夫人は、実際の真澄さんがいかに紳士かつ優しく思いやりのある人物であったかをブログにつづり、さらに真澄さんが俳優として活躍した当時は、現在のようにハーフのタレントに対する扱いは悪く、出演ギャラも低かったとして、「彼はイメージと体面を保つため、秘(ひそ)かにとても苦労しておられたと思います」とおもんぱかった。

 そしてさらにデヴィ夫人は、真澄さんが元妻の藤田との結婚生活がうまくいっていなかったとして、「あなたの父、『岡田

 真澄』という一人の男性が、どんなに悲しく、惨めで不幸せな結婚生活を送っていたか、知らないでしょう。そんなことを我が子に言ったり人に言うような方ではないからです」とコメント。そして、真善が真澄さんを冒涜(ぼうとく)する言葉は「彼のこの言葉は、彼の母みどりさんが言わせているものだとファンファンを知る人は誰もがそう思ったことでしょう」とコメントするとともに、真善に対して「真善さん、

 目を覚まして下さい。

 もう二度と、パパを冒涜しないで下さい。あなたは、間違っています。それよりどんなに、辛く、苦しく、イヤであったあなたの母との結婚生活に対し、一言も他人に悪口どころか、愚痴も言わなかったパパを、見習うべきです。彼はすべて胸に秘めていました、あなた方にも。貧困だったことを、恥ないで下さい。今でも生活の苦しい人は沢山います。特に戦後は、誰もがそれぞれ大変だったのですよ」とメッセージを送った。