サザンオールスターズ桑田佳祐(52)が25日夜、TOKYO

 FM「やさしい夜遊び」(土曜午後11時)に生出演し、19日にがんのため死去した実姉岩本えり子さん(享年56)を追悼した。えり子さんが好きだった曲をかけながら55分にわたって思い出を語った。桑田はこの日に神奈川・藤沢市内で葬儀・告別式が密葬で営まれたことを報告。「私の姉が天国へと旅立っていきました。頭の回転が速く、才能豊かな女性の1人」と語り、ジュークボックス感覚でカーペンターズやビートルズ、ひつぎに入れたというサラ・ボーンの楽曲をかけた。

 曲を紹介しながら「報道では『親代わり』となっていましたが、それは違う。そんなかいがいしい女ではない。めしなんて作ってもらったことない」「僕は姉の手下でした」「高校時代は大食いで、体重も70キロ以上あって毎朝、パンを1斤食べてた」など、桑田なりの独特の愛情表現でえり子さんを紹介。夫の知世さんを「ハニー」と呼び、手をつないで歩く仲のいい夫婦だったという。

 「『いとしのエリー』のエリーはえり子さん」という伝説についても触れ「(伝説は)違います」と否定。「音の響きでエリーにしたんですよ。取材で『姉がえり子でアメリカに行ったのでエリーにした』と思いつきで言ってしまって…。迷惑かけたよね」と話した。

 笑いを交えながら紹介したが、最後は「久しぶりに姉の手をさすったりしたら、キレイだなと思った。本当、姉を尊敬しています。どうあがいても追いつけない。唯一、自慢できるのはレコードデビューできたことですよね。姉貴とまた、いつか天国で会ってカラオケをやるのを楽しみにしている」。えり子さんの存在の大きさを吐露し、番組を締めくくった。