「流し目王子」と呼ばれる人気俳優早乙女太一(18)に、独立騒動が起きた。所属事務所の斎藤エンターテインメント(以下斎藤エンター)は18日、今月限りで早乙女との契約を更新しないことを発表した。早乙女側が2月下旬に契約解除の意向を伝え、4月の東京・明治座と名古屋・御園座の公演には、斎藤エンターが演出や構成にかかわらないことを出演の条件にしたという。斎藤エンターは観客や他の出演者、両劇場への影響を考え、早乙女側と合意した。

 斎藤エンターは、早乙女の育ての親として知られる斎藤智恵子氏(84)の親族が経営する会社。同氏は9歳の早乙女を見て才能を見いだし、03年の北野武監督作品「座頭市」に出演させるなど、芸能活動を支えてきた。斎藤エンターの経営から手を引いていたため、今回の独立騒動にかかわることはなかったという。息子同然の早乙女を手放した心労で体調を崩し、この日予定していた会見はキャンセル。「一言あいさつがほしかった。不満があれば、言ってほしかった」と漏らしていたという。

 早乙女はこの日、都内で4月1日初日の明治座公演のけいこを行ったが、「舞台に集中したい」という理由でコメントしなかった。

 [2010年3月19日6時37分

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