B’zが、韓国の俳優、歌手として活躍するキム・ヒョンジュン(25)の新曲「HEAT」の作詞、作曲を手掛けたことが4月30日、分かった。2人そろって書き下ろした楽曲を他のアーティストに提供することは初。稲葉浩志(47)が作詞し、松本孝弘(51)が作曲した同曲は、ヒョンジュンの日本第2弾シングルで、7月4日から発売される。

 稲葉、松本がそろって他アーティストに楽曲を書き下ろすのは、88年デビュー以来初めて。K-POP界でソロアーティストNO・1の呼び声が高いヒョンジュンの熱意が日本人トップアーティストを動かした。

 ヒョンジュンはB’zのCDはすべて所持。昨年11月に行った日本ソロデビュー会見でB’zの大ファンであることを公言するなど、長年にわたってB’zの楽曲に親しんできた。ヒョンジュンの意向を受けた関係者が、B’zにダメ元で楽曲提供を熱烈にオファーしたところ、B’z側が快諾したという。

 楽曲はスペシャルずくめになった。B’zの2人は、そろって楽曲を提供しただけでなく、レコーディングにも参加。別々の日になったが、松本はギター、稲葉はコーラスを担当した。ヒョンジュンにアドバイスも送っている。

 新曲「HEAT」は、夏にぴったりなアップテンポなポップスナンバーに仕上がっている。稲葉のハイトーンボイスが、ヒョンジュンの甘い歌声に重なると絶妙なハーモニーを生み出し、松本の「泣きのギター」といわれる独特のトーンを響かせる演奏も、楽曲にスパイスを利かせている。

 日本でのヒョンジュンの勢いは、とどまることを知らない。昨年6月発売の初のミニアルバムは昨年7月11日付オリコン輸入盤週間ランキングで、レディー・ガガを抑えて1位。今年1月に発売した日本ソロデビューシングル「KISS

 KISS/Lucky

 Guy」は、15万枚を売り上げる大ヒットとなった。

 念願かなったヒョンジュンは「本当に光栄です。おふたりからいろいろなアドバイスを受けるなど、とても楽しくレコーディングもできました。完成度の高い楽曲となっていますので、楽しみにしていてください」と話している。