第54回ブルーリボン賞が24日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表された。芦田愛菜(7)が史上最年少で新人賞を獲得した。授賞式は2月14日、東京都千代田区のイイノホールで行われる。

 7歳の芦田愛菜は、新人賞の史上最年少記録を9歳更新した。これまでの記録は83年「時をかける少女」の原田知世の16歳だった。

 歴代新人賞には三国連太郎、石原裕次郎さん、岩下志麻、渡哲也、大竹しのぶら名優が並ぶ。芦田は「こんなすばらしい賞をいただいてとてもうれしいです」と緊張気味に答えた。

 副賞はモンブランの万年筆。歴代受賞者と同じように、名前を刻み贈られる。「ちょっと大きなペンだけど何を書いてみますか」と聞かれた芦田は、「いつも応援してくれているおじいちゃんやおばあちゃんにお手紙を書きたい」と笑顔を見せた。女優としての今後は気が遠くなるほど長い。まだ真っ白なページにどんなキャリアが書き込まれるのだろう。

 受賞インタビューでは近況を聞かれると「エジソンの伝記を読みました。『99%の努力と1%のひらめき』ってすごい。努力は絶対必要だと思います」。挑戦中の縄跳びの二重跳びの話になると、実演付きでうれしそうに続け、「なかなかみんな、コツを教えてくれないから」と笑った。大人と子供が同居しているようにくるくると変わる表情が印象的だった。