「10秒で泣ける子役」と話題の春名風花(11)が1日、都内で行われた映画「大恐竜時代

 タルボサウルスVSティラノサウルス」(13日公開)のPRイベントに出席し、早泣きのための新技を発見したことを明かした。題して「脳梁(のうりょう)わらわら泣き」だ。

 春名

 右脳と左脳の間に脳梁っていうのがあるんですよ。そこに情報を詰め込みすぎるとパニック状態になるので、それを利用して泣きます。

 小学6年とは思えぬ知識と語彙(ごい)で、同席したレッド吉田(46)はしばし絶句した。「それはすごいですね~」と言い、春名は具体的な手法を明かさなかったが、これが独自でつかんだ技だ。関係者によると、これまで春名は、親にしかられた時、友達とケンカした時など、シチュエーションをイメージして泣いていたというが、新たな境地に入ったようだ。

 驚かせたのはこれだけではない。春名は、自分のことを「ぼく」と呼び、大人びた独特の言葉遣いが特徴で「ぼくが思うに、この映画には社会の厳しさが詰め込まれている」「子どもの恐竜がかわいくて、もん絶しました」と同作の感想をスラスラと言ってみせた。

 さらに「自分のお給料から電車賃をママに渡して、残ったお金で買い物します」と、ギャラを自己管理していることを告白。「古本屋に行って買い占めますが、いい本は印税を入れるために新しい本を買い直します。家には本が1万冊くらいあって…」と明かし、レッドが「1万冊もあったら、漫画喫茶が出来ちゃうね」とそれに乗るや「そういうことじゃなくて、ぼくは演技をして稼ぎたい。将来的に食えるようになりたいので」と鋭く切り返した。

 続けてギャグを繰り返すレッドに「家ではその寒いギャグは控えたほうがいい」と忠告。最後まで「ぼく」のペースだった。【横山慧】

 ◆春名風花(はるな・ふうか)

 2001年(平13)2月4日、神奈川県生まれ。愛称は「はるかぜちゃん」。1歳ごろから演技を始める。将来の夢は声優で、あこがれは沢城みゆき。SNSサービス「ツイッター」では歯に衣(きぬ)着せぬ投稿が話題で、フォロワーは14万人に。好物は「天下一品」のこってりラーメン。日本テレビ系ドラマ「悪夢ちゃん」(土曜午後9時)出演中。138センチ。

 ◆脳梁(のうりょう)

 左右の大脳をつなぐ神経線維の太い束。脳の中心部に位置し、左右の大脳で情報をやり取りする経路となっている。人間の場合、約2億以上の神経線維を含むという。大脳の容積と比較した相対的な大きさは女性の方が大きいとする説もあるが、結論は得られていない。