マカオの11月は、1年でもっとも世界の注目を集める月かもしれません。その理由はずばり、「マカオ・グランプリ」。中心部の公道を使って行われる市街地レースは、「F3の頂上決戦」として、毎回話題を呼んでいます。日本でも有名なレーサーが参加するイベントだけに、モーターファンでなくても、その存在を知る人は多いことでしょう。今年の開催は11月15日(木)~18日(日)。小さな街マカオで繰り広げられる壮大な戦いを、多くの人が心待ちにしています。【取材・構成 芹沢和美】

チケット争奪戦!世界屈指の難関コースを走り抜く

マカオ市街の公道を走り抜ける「マカオ・グランプリ」
マカオ市街の公道を走り抜ける「マカオ・グランプリ」

アイルトン・セナにミハエル・シューマッハー、佐藤琢磨…。優勝者に著名な選手が名を連ねる、「マカオ・グランプリ」。誰もが知る最高峰のレーサーが腕を競い合う、世界屈指のモーターレースだ。F3世界一決定戦でもあるこのレースの特徴は、なんといってもコースの難しさに尽きる。専用のコースはなく、戦いの場は全長6.2キロの公道。市民や旅行者がふだん使っている、市街地の細く曲がりくねった道を、爆音をたててレーシングカーが走り抜けてゆくのだ。

白熱のレースで注目されているスポットが、直角カーブの「リスボア・ベント」。「ホテル・リスボア」近くにある観客席は、チケットも争奪戦となる。観客スタンドは設置されていないが、ぐっと曲がりこんだ「メルコ・ヘアピン」も、常にイエローフラッグが提示されているほどの難関だ。

65回目を数える今年はレースに加え、モーターファン以外も楽しめるイベントを多数用意。たとえば、11月3日(土)、4日(日)に行われる「グランプリ・ファミリー・カーニバル」では、子どもたちがバーチャルレーサーになりきって楽しめるゲームが登場する。また、11月10日(土)、11日(日)の開会式ではオートショーも行なわれ、名だたるレースに出場する車両も一般公開される予定だ。

食いしん坊万歳!?食の祭典で各国料理の屋台が並ぶ

「ルゾフォニア・フェスティバル」ではポルトガル語圏の食文化が味わえる
「ルゾフォニア・フェスティバル」ではポルトガル語圏の食文化が味わえる
「マカオ・フード・フェスティバル」では100店以上の屋台が出店される
「マカオ・フード・フェスティバル」では100店以上の屋台が出店される

老舗の大イベントが行われる一方で、この時期は、食いしん坊には目がない2つの祭典も開催される。ひとつは、10月19日(金)~21日(日)にタイパハウス周辺で行われる「ルゾフォニア・フェスティバル」。「ルゾフォニア」とは、ポルトガル、ブラジル、アフリカ、アジアのポルトガル語を公用語とする(した)諸国・地域のこと。期間中は各国の料理の屋台が並び、民族舞踊などのショーも披露される。もうひとつは、11月9日(金)~25日(日)にマカオタワー前の西湾湖広場で行われる「マカオ・フード・フェスティバル」だ。毎年、各国料理の屋台が100店以上並び盛況を博している。今年は「2018マカオ美食年」ということもあり、さらに盛り上がりを見せることだろう。