7月、夏真っ盛りのマカオ。亜熱帯性気候のマカオは、最高気温が30度を超える日も多く、湿度や暑さは日本をしのいでいます。そして、マカオの夏は4月から10月初旬までと、日本よりはるかに長く続きます。いったい、マカオの人たちはどうやってこの暑く長い夏を乗り越えているのでしょう? その答えは、庶民的な食べ物にあり。街を歩けば、「暑くても元気なマカオ」の理由が見つかります【取材・構成 芹沢和美】
夏バテ吹き飛ばす!冬瓜料理&温かい漢方茶「涼茶」
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- 夏の代表的な食材・冬瓜のスープ
日本では、ひやむぎにそうめん、冷ややっこなど、ひんやりとして喉越しのいいものが夏の食卓に並ぶ。一方、暑いからと冷たいものばかり食べないのが、マカオ。その背景にあるのが、東洋医学だ。夏は、湿気を体内から放出すると考えられる食材を使った料理をおおいに食べる。
夏の代表的な食材といえば、冬瓜。紅街市や下環街など市場に行けば、大きな冬瓜がずらりと並んでいるのを目にする。その食べ方は、スープにしたり、豚肉と一緒に炒めたりと多彩。レストランでは、冬瓜の中身をくりぬいて器にし、その中にさまざまな具を詰め、ふたをして蒸し上げた豪華なスープ料理を用意しているところもある。
夏バテ気味のときに飲みたいものが、「涼茶」。漢字こそ「涼」とあるが、これは温かい漢方茶のこと。街のいたるところに、このお茶を売る「涼茶舗」があって、マカオの人にとってはとても身近な存在だ。体調に合わせてオーダーするのがマカオ流。言葉が分からなくても、スマートフォンの翻訳機能を使って、「風邪気味」「喉が痛い」など、そのときの体調を伝えればよし。なかには、舌の色で体調を判断してくれる涼茶舗もある。
ひんやり美味しい!無添加&ココナッツミルクアイス
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- 街を歩くとよく見かける「涼茶舗」
もちろん、マカオの人は、冷たくて甘いものも大好きだ。荷蘭園大馬路にある「禮記(ライケイ)」は、1940年創業の老舗。着色料を使わない昔ながらのアイスキャンディーは素朴で、老若男女に愛されている。創業以来変わらないパッケージもレトロでかわいらしく、観光客にも人気だ。
果欄街にあるココナツ問屋の「洪馨椰子(ホンヘンイエチー)」に行けば、その日の朝にとった新鮮なココナツミルクを凍らせたアイスクリームが食べられる。牛乳や砂糖を使わず、ココナツだけでできているから甘さも自然で、さっぱりとしておいしい。
かつてはヨーロッパとアジアをつなぐ貿易の中継地点だったマカオ。当時から、東南アジアで積まれたココナツはこの街で料理に使われていたことだろう。おいしいアイスクリームに、そんな歴史が垣間見られるのも面白い。

