2018年10月24日は、マカオにとって忘れられない日となりそうだ。この日、いよいよ香港とマカオ、中国本土の珠海を結ぶ全長55キロメートルの「港珠澳(こうじゅおう)大橋」が開通。開通当日の24日朝は、橋を渡ろうとたくさんの人が通行チケット売り場に押し寄せたという。09年の着工から9年の歳月と、総工費1000億元(1兆6000億円)以上を費やして完成した世界最長の海上橋。待望の誕生に、人々の期待が高まっている。【取材・構成 芹沢和美】
世界最長55kmの海上橋「新世界7大奇跡」にも認定
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- 最もマカオに近い斜張橋、九洲航道橋
「港珠澳大橋」はその名のとおり、香港、中国本土の珠海、澳門(マカオ)をつなぐ橋。総延長は55キロメートル。九洲航道橋、江海直達船航道橋、青州航道橋の3つの斜張橋からなり、橋と橋の間に2つの人工島、その間に6・7キロメートルの海底トンネルを擁する壮大なスケールだ。この橋の完成によって、香港からマカオまでの移動時間は、これまでの4時間から30分へと、大幅に短縮された。
この数年、香港からフェリーでマカオに渡ったことがある人なら、香港のランタオ島とマカオの東北岸をつなぐメインブリッジ(約36キロメートル)の工事が進んでいる様子を、船内から見たことがあるのではないだろうか。いよいよ完成したその橋は、世界最長の海上橋となった。また、ダイナミックかつ独特の景観は、英国ガーディアン紙から「新世界7大奇跡」にも認定されている。
まるで「海ほたる」!人工島で絶景鑑賞&お買い物
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- 香港、珠海、マカオの3都市団結をコンセプトとした青州航道橋
さて、これほど巨大で、世界の話題を集めるこの橋は、私たち旅行者にどんな影響を与えるのだろうか。24時間通行可能な橋は、確実に、日本とマカオを近くする。たとえば、深夜、香港に到着した場合、これまでは空港からタクシーなどで九龍まで行き、そこからフェリーに乗りかえる必要があった。だが、今後はシャトルバスを利用して、空港から簡単にマカオに向かうことができる(香港空港からバスで橋の入り口まで行き、そこで橋を渡るシャトルバスに乗り換える)。岡山、米子、熊本、鹿児島、広島、高松などと香港を結ぶ路線を利用しても、効率よく旅のスケジュールをたてることができる。
橋の途中にも楽しみがある。2つある人工島のうちひとつは、東京湾アクアライン上に浮かぶ巨大パーキングエリア「海ほたる」のように、ショッピングエリアや休憩スポットも兼ねている。ここでは、海上からの絶景や買い物を楽しむことができるだろう。
マカオの橋の出入り口は、半島部の北部にある、中国とのボーダーの近く。市街地や2つのフェリーターミナルからは、24時間運行している路線バスやタクシーで容易にアクセスできる。
「港珠澳大橋」の開通によって、日本との移動所用時間がぐっと短くなったマカオ。新しいルートを大いに活用すれば、今まで以上に旅を満喫できそうだ。

