自由党の小沢一郎共同代表は28日、翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選(9月13日告示、30日投開票)について、「弔い合戦といってのんきにしていられる状況ではない。厳しい戦いだ」との認識を示した。

この日、知事選に出馬を予定する側近の玉城デニー幹事長とともに、国会内で野党各会派を回り、知事選での支援を要請。その後、国会内で開かれた玉城氏の記者会見に同席し、知事選について「政府与党は、本当に必死になって、公明党も含めて全力で何が何でも(勝つ)という気持ちでくるはずだ。安易に考えていてはだめだ。厳しい戦いになると、しっかり認識して臨まないといけない」と述べた。

さらに、「4年前の知事選は、翁長氏の人柄と手腕への期待で圧勝できた。今回の知事選は、微妙に安倍政権に影響を与えるというのは皆さんも認めるところだろう。だから、自民党は必死になって、あらゆる手段を講じてくる。単に『弔い合戦』という雰囲気だけでは勝てない」と指摘。弔い選挙という性格上、翁長氏に後継“指名”された玉城氏に有利との声もある楽観論を、強く戒めた。

自民党は、佐喜真淳・宜野湾市長を擁立する。玉城氏は野党各派を含めた「オール沖縄」の支援を受け、29日に沖縄県で正式に出馬表明する。知事選は両者の一騎打ちの構図だ。