内戦下のシリアで2015年6月に拘束され、約3年4カ月ぶりに解放されたジャーナリスト安田純平さん(44)さんの妻で歌手の深結さんは25日、夫との約15分間の面会後、成田空港内で記者会見した。約3年ぶりの再会について「私が泣きながら『お帰りなさい』と抱きしめたら、夫は照れていました。夫の最初の言葉は『ただいま』でした」と振り返った。安田さんの両親も同席。「両親は高齢なので、監禁中に何かあったら、会えなくなるかもしれない。それが心配だった」と安田さんは話し、母親が作ったおにぎりときんぴらごぼうを、うれしそうに食べていたという。深結さんのスマートフォンに、4人の記念写真を収めた。
拘束前との変化について、深結さんは「体力が落ちているようで、やせていました」と語った。記者から「よくぞご無事で戻ってきましたね」と強調されると、「ありがとうございます」と涙声になった。
今年7月に公開された映像で、安田さんが「私の名前はウマル。韓国人です」と述べた理由については「日本人と分かると、拘束されている人の身元や場所が分かってしまうと言われていたようだ」と話した。
安田さんとの今後について、「家族と一緒においしいご飯を食べて、笑って暮らせる。普通の日常が願いです」と強調。「まずは温かいお風呂に入って、お布団で寝てほしい」と望んだ。拘束中に深結さんの母親が亡くなっていたことを、安田さんはこの日、初めて知ったという。「1人で大変だったなあ。夫がそう言ってくれたことが、心に残りました」と実感を込め、声を震わせた。

