鎌倉市商店街連合会会長で工芸品店「たかはし」店主の高橋令和さん(=のりかず、76)は1日、取材に応じ、名前が新元号と同じとあって「まさか自分と同じような名前だとはね。うれしいのと、ありがたいのと、ビックリしたのが一気に来たね」と笑顔を見せた。

戸籍上、令は旧漢字だが、名前は父親が鎌倉・鶴岡八幡宮の先々代の宮司につけてもらったという。由来について「詳しくは分からないけど、『令』は祝詞の言葉から、和は平和があるようにとの意味じゃないかな」と話した。高橋さんは5人兄姉の末っ子。兄姉や子供など、「令」「和」がつく親族はいないという。

令和時代について「平成はいろいろな事件もあったし、震災もあった。次の時代はそんなことがないような穏やかな時代になってほしい」と願った。

新元号が発表された午前11時半は近くの銀行に行っていて、帰宅後、妻から新元号が自分の名前と同じだと知らされたという。商店街の人たちから「おめでとう」と続々と声を掛けられていた。