東京都の小池百合子知事は12日の定例会見で、16年8月の就任以来、務めた特別秘書を3月末で退任した側近の野田数(かずさ)氏が、5月1日付で、都が出資する監理団体「東京水道サービス株式会社(TSS)」の社長に就任することが決まったことを明らかにした。

都として野田氏をTSSの社長に推薦していたが、この日、行われた同社の株主総会と取締役会を経て、5月1日付での社長就任が決まったという。

しかし、特別秘書だった野田氏の社長就任をめぐっては、自民党の萩生田光一幹事長代行が「天下りの極みだ」と批判。側近による都の関連団体への天下りは、小池氏が訴えてきた方針と逆行するのではないかとの指摘も出ている。

小池氏は、TSSに公正取引委員会が2度検査に入るなど、コンプライアンスの面で課題を抱えているとした上で、「これまでは、水道局の方で役員が占められていた。その中でコンプライアンスの問題が出ている」と指摘した。

TSSと、営業系の業務を担当するPCUが統合を控えていることにも触れ、「彼の突破力が、今の局面を変えるのにふさわしいと考えている。逆にこれまで通りの流れでやっていくのがいいのかということだ。再出発の中、新しい局面で、突破力で新しい東京の水道を改革をしていくべきだ。天下りどころか、大きな改革に臨むことになる」と、反論。「新しい東京水道を作り出してほしいと期待している」と述べた。