新時代のスター候補に迫る企画「令和に誓う」最終回は、自民党の小泉進次郎厚労部会長(38)に、令和のニッポン展望を聞いた。【聞き手・中山知子】
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-よりよい国をつくるのが、政治家の役目です
進次郎氏 何が政治家としていいものかは国民の皆さんが決めるし、歴史が評価する。ただ、いつも思うのは、(引退した元マリナーズの)イチローさん。現役時代、毎年バッティングフォームを替えていた。あれだけヒットを打っても、その形を翌年のフォームにしない。200本打てるのに、なぜいじるのか。200本がゴールではなく、もっと結果を出せるフォームがあるかもしれないというあくなき探求心、向上心。これですよね。
僕自身も常に思っている。演説の仕方や言葉選び、政策分野を含め、知らない自分を見てみたいし、自分がどこまでいけるか見てみたい。変化の先には希望もあると思っている。今を続けることではなく、変わることに意味があるんです。アメリカで初めて1人暮らしをしました。脳みそから汗が出るほど勉強し、大学院を卒業して現地で働いた。変化を強いられる環境に身を置いたおかげで今の自分があると、強烈に思っている。あの3年がなければ、政治家として、とうてい10年過ごせていない。変化に対する無条件の思いは、そんなところからも来ています。
-イチロー氏の引退会見を見て、思うところは
進次郎氏 自分と同じことを、イチローさんも思っていたんだということに驚きました。外国人である経験が人に対する思慮深さを生み、それは経験しないと分からない、と。自分が外国人になるということは、マイノリティーになることです。そうなると、少数派の気持ちが分かる。その中で生きていくと、いかに多様性ある社会が生きやすいかが分かる。残念ながら日本にいると、それが分からないんです。
-海外から日本をみたほうがいい
進次郎氏 そうですね。若者がどうすれば自分の町に残ってくれるかという声が多いが、僕はまったく逆。むしろふるさとから羽ばたいてもらい、残った人の責任は、出て行った若者に戻ってきたいと思われるような街をつくること。出て行かないでとしがみつくのは、大間違いだ。地元の子どもたちにも「広い世界を見ろよ」と言っています。僕が子どもの時、おやじ(小泉純一郎元首相)に、「日本にいると日本の良さは分からないぞ」と言われた。あの時は分からなかったけれど、今はすごく分かるんです。
-そんな小泉さんが率いる日本をみてみたいと思う人もいるはずです
進次郎氏 そう思ってくれる方が多くなれば、変化や改革にしか興味のない小泉を応援してくれるということは、この国に大きな変化や改革が必要と(民が)思うことだと思う。ぜひそうしたいですね。(完)

