鈴木宗男元衆院議員(71)が23日、国会内で代表を務める新党大地の「東京大地塾」に出席し、丸山穂高衆院議員(35)がビザなし訪問団で訪れた北方領土の国後島で、酒に酔って戦争による北方領土奪還論に言及したことに対し、「悲しいのと、開いた口がふさがらない」とあきれかえった。今も領土問題に取り組み、何度も北方領土に渡航した宗男氏は、国後島内の飲食及び娯楽施設について“解説”。丸山氏が「キャバクラに行こうよ」と発言したことに対し「レストランにカラオケをしたり、ロシア人が好きなコサックダンスなど踊れるスペースはあるが、国後島にキャバクラはない」と断言した。

また、丸山氏が現地で「おっぱい」と言葉を発したことに対して「論外の話。赤ちゃんが2、3歳のころ、ミルクが欲しい時に『おっぱい』と言いますが、言葉が幼児。赤ちゃんプレーですね」と指摘。「言論の自由」とツイッターで反論したことには「開き直っている」と非難した。

丸山氏の一連の発言は、宗男氏が建設に関わった宿泊施設「友好の家」(通称「ムネオハウス」)で起きた。宗男氏はビザなし訪問団の実現に尽力した経緯もあり「ビザなし交流の原理原則を分からないで行ったことがダメだ」と切り捨てた。禁止された宿舎からの外出を試みたことにも言及。「『鈴木宗男が(宿舎の)外に出て、(自分が)なぜ出られないのか』と言ったようだが、迷惑千万。私は飲み屋に行きたいと言ったことはない!」とまくし立てた。

最後に「説明責任を果たした上で、きちっと責任を取るべき。議員辞職も含めて判断すべき話だ。事の重要性を認識してもらいたい」と自身の見解を示した。【近藤由美子】