任期満了に伴う埼玉県知事選は25日、投開票され、立憲民主党など4野党が支援した元参院議員の大野元裕氏(55)が、自民、公明両党推薦で元プロ野球選手のスポーツライター青島健太氏(61)ら4人を破り、初当選した。

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大野氏は25日、さいたま市内で「県民を向いて、県民が主役の政治を行う」と勝利宣言した。まずは県内に試合会場がある来月開幕のラグビーワールドカップや来年の東京オリンピック(五輪)に向けた交通、治安対策に取り組む。

大野氏は先日まで国民民主党に所属。支援した野党は、立憲民主党の枝野幸男代表の地元でもある埼玉で与野党対決の大型知事選を制し、10月の参院埼玉補選や秋の臨時国会へ攻勢を強める構えだ。上田知事は「見識高く、政治・行政経験豊富で企業経営経験もある新知事の誕生は大変喜ばしい」とコメントした。