1日、IOCのジョン・コーツ調整委員長、小池百合子都知事、森喜朗会長らによるトップ4者協議の場で、東京オリンピック(五輪)のマラソン・競歩会場が札幌に変更されたことを受け、札幌市内のホテル業界は対応に追われた。

「ホテルオークラ札幌」の担当者は「対応に追われている」と大忙し。7月下旬から8月上旬は観光のピークとも重なり、すでに満室状態。札幌開催決定後にも予約の問い合わせが殺到し、全ての予約を断っている。今後の対応についてはこれから話し合うとした。

まだ空室があるラッキーなホテルもある。「JRタワーホテル日航札幌」の担当者はWEBのみ予約可能だとした。問い合わせが増えているが、今日明日で埋まる事はなさそうだと言い「東京には申し訳ないけど、しっかり歓迎したいと思います」と意気込んだ。

最後のとりでになりそうなのが「札幌ビューホテル大通公園」だ。このホテルでは宿泊の6カ月前から予約を開始するため、現時点での予約問いあわせには全て拒否をしている。予約開始時は争奪戦となりそうだが、「札幌に宿泊されるお客様には最高のおもてなしをします」と答えた。

海外観光客が多い札幌は、急な決定にも「海外の方はいつも多く来られるので、不安なことはない」とどのホテルも歓迎の心を持つ余裕ぶりが伺えた。「ANAクラウンプラザホテル札幌」の担当者は「もう空室はほとんどないけれど、五輪とコラボしたレストランのメニューとかを考えていければな。まだビックリしているが、楽しみが増えました」と喜んだ。

多くのホテルが札幌開催に喜んだが、観戦チケットをゲットした方々はどこに宿泊するのか。さまざまな問題が浮上する予感だ。