虐待や性暴力の被害に遭った10代の女性らを支える一般社団法人「Colabo」の仁藤夢乃代表が、視察時に10代少女に対するセクハラ行為があったという自民党の馳浩衆院議員らから「謝罪どころか、一切連絡もありません」とした。

馳氏は、Colaboからの抗議文を受け、25日までにホームページ上で「私のセクハラ行為があったとの指摘もありますが、バスからの資材下ろしや、その資材を使ってのテント設営など、狭い空間で行き来しており、ご指摘のように、移動の際に後ろを通って、『ちょっとどいて』と言いながら腰に手を当てたかどうかは、全く意識に残っておりません」と記した。続けて「しかしながら、それが事実ならば大変申し訳ない事であり、心より深くお詫び申し上げます」とした。

複数メディアが馳氏の「謝罪」を報じたが、仁藤氏は25日夜、ツイッターを更新し、「謝罪どころか、一切連絡もありません」と明かした。また、馳氏は抗議文を受けた後に更新したブログで、今回の件で謝罪に来たという自民党の阿部俊子衆院議員と対応を相談したことについてつづっていたが、この内容にも仁藤氏は「開いた口が塞がりません。馳議員によるセクハラを認めることや、一人ひとりから文書での謝罪を求めることなど、私たちの抗議と要望は無視ですか?」と憤っていた。