「ひふみん」の愛称で親しまれる将棋界のレジェンド、加藤一二三(ひふみ)九段(80)が19日、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)にゲスト出演した。

16日に史上最年少の17歳11カ月でタイトルを獲得した藤井聡太棋聖(18)について「秀才と呼んでいたけど、これからは天才と呼ばなくてはいけない」と話した。

16年12月14日に行われた藤井棋聖のプロデビュー戦で対戦して、62歳6カ月の年齢差が話題を呼んだ。敗戦して、藤井棋聖に史上最年少の公式戦勝利を許した加藤九段は、現在対戦したらと聞かれると「10戦したら5勝はできる。だれか企画して。僕は健康年齢47歳だから5勝はできます」と独特の早口で、真顔で話した。

加藤九段は54年8月に14歳7カ月でプロデビューして長らく史上最年少記録を保持していた。藤井棋聖が16年に14才2カ月でプロになり、62年ぶりに記録を更新した。今後、藤井棋聖が現在7番勝負で2連勝している王位戦で勝って2冠を獲得すると八段に昇段する。

そうなった場合、自身の持つ八段昇進の史上最年少記録18歳3カ月も抜かれることになるが、加藤九段は「僕とは関係ないところで抜かれるんだから、それはおめでたい」と笑顔で話した。