ジャーナリストの伊藤詩織さん(31)が米誌「タイム」が22日(日本時間23日)に発表した「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。

伊藤さんは15年4月に元TBSワシントン支局長の山口敬之氏から性的暴行を受けたと17年に実名を公表して明らかにした。16年7月の刑事裁判で同氏が嫌疑不十分で不起訴処分とされ、翌17年9月の検察審査会でも不起訴相当とされたことを受け、同年9月に同氏を相手に民事裁判を起こした。19年12月18日の判決で、東京地裁は「虚偽の申告をする動機がない」と主張を認め、伊藤さんが勝訴。山口氏が1月6日に判決を不服として東京高裁に控訴している。

「タイム」公式サイトでは、東大の上野千鶴子名誉教授のコメントも紹介。同氏はその中で「伊藤詩織さんは、性的暴力の勇敢な告発で日本人女性の人生を永遠に変えた。政治的権力に近い被告人は刑事訴追を免れたが、伊藤さんは12月に民事訴訟を勝ち取った」などとつづった。

日本からは、テニスの大坂なおみも選ばれた。