将棋の藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)が4日、始動した。都内のスタジオで行われたテレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」の企画番組の収録に参加した。収録後、会見に応じた史上最年少タイトル保持者は来る防衛戦に向け、「実力を高めていい状態で臨みたい」と、今年の抱負を語った。

6日には中村修九段(58)と順位戦B級2組で対戦する。今年の初対局だ。「結果に一喜一憂せずに臨みたい」。リラックスして笑顔も見せた。3月まではこちらでのB級1組昇級が大きな目標になる。ほかのタイトル戦での挑戦権争いにも注目されるが、「上に行く機会を作るところから始める」と足場を固めていく。

3月の高校卒業後は学生生活に別れを告げ、将棋に専念する。「今まで以上にいろいろと試していければ」と、先を見据えていた。

収録には藤井2冠のほか、豊島将之2冠(竜王・叡王=30)渡辺明3冠(名人・棋王・王将=36)永瀬拓矢王座(28)羽生善治九段(50)らも参加した。【赤塚辰浩】