またしても不適切な夜の飲食で政権与党から離党者が出た。自民党の白須賀貴樹衆院議員(45=千葉13区)が緊急事態宣言下の今月10日夜に、東京都内の高級ラウンジに女性同伴で訪れていたことが17日、明らかになった。白須賀氏は自民党党本部で二階俊博幹事長に離党届を提出し、受理され、「新型コロナウイルス禍で自粛している国民の気持ちを踏みにじる形で、夜に飲食を伴う店へ出入りしたことを心からおわびする」と陳謝した。

2012年の衆院選で初当選し、当選3回。文部科学政務官など歴任した白須賀氏は、今秋までに行われる次期衆院選に出馬しない意向を表明したが、議員辞職については否定した。

白須賀氏のラウンジ訪問は、週刊文春がウェブサイトで報じた。白須賀氏は10日午後6時すぎに女性と都内・赤坂のフランス料理店に入り、午後8時20分ごろまで滞在。その後、女性とともにタクシーで麻布十番にある、会員制の高級ラウンジに移動し、午後10時までいた、とされている。

1日に緊急事態宣言下の深夜の飲食が発覚した上、虚偽の説明をした松本純元国家公安委員長ら3人が離党したばかり。また公明党の遠山清彦衆院議員も、同じ日に深夜の東京・銀座クラブ飲食が明らかになり、議員辞職に追い込まれた。 

白須賀氏は高級ラウンジを訪れた理由を「以前、理事長をやっていた幼稚園の卒業生が店長をやっているお店。彼から、その日は客が一組しかいないという話を聞いて、1時間だけ」などと説明した。

立憲民主党の蓮舫代表代行は「政党を超えて、国民のみなさんにお願いをしている。その立ち位置にある政治家として、非常に残念であるとか言いようがない」と批判した。【大上悟】

【お詫び】記事掲載にあたり、当初、誤って木村哲也衆議院議員(自民党、千葉県第4区)の写真を掲載してしまいました。木村議員と記事とは一切、関係はありません。写真を訂正し、ご本人および関係者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫びします。