ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の新エリアで、任天堂の人気キャラクター「マリオ」などが登場する「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が18日、開業した。世界初の任天堂のテーマパークは新型コロナウイルスの影響で2度の延期を経てようやくオープン。大阪芸能社会担当の星名希実記者が初日に行ってみた。

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「ユニバーサル・ワンダーランド」や「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の入り口の前を通って、新エリアへの道を進む。聞き慣れたBGMが聞こえ始める。入り口となる緑色の大きな土管を通り抜けると、「ピーチ城」にたどり着く。そこにはリアルなゲームの世界が広がっている。来場者はマリオや「ルイージ」などのグッズを身につけ、「きゃー! すごい」「動いてる!」などと一斉にスマートフォンで撮影を始めた。

一面に広がる「キノコ王国」。「パックンフラワー」「クリボー」「ドッスン」などのキャラクターがリアルな動きを見せ、コインや「ハテナブロック」など、色とりどりのマリオの世界が再現されている。「ピクミン」の姿も確認できた。「ヨッシー」の背中に乗って宝探しの冒険が楽しめるライドアトラクション「ヨッシー・アドベンチャー」では、乗客が手を振って楽しんでいた。

「クッパ城」では、拡張現実(AR)技術などを駆使した世界初のマリオカートアトラクション「マリオカート~クッパの挑戦状~」が体験できる。マリオの“生みの親”で任天堂代表取締役フェロー宮本茂氏は「最新の技術と、任天堂とユニバーサルスタジオの今までの経験を全部ぶちこんだスーパーマリオのカートができた」と自信を見せる。奈良から来た18歳の女性も、神戸から来た5歳の女児も「マリオカートが楽しみ」と笑顔で話した。

スマートフォンアプリと連動した「パワーアップバンド」を手首に巻いて各所にある「ハテナブロック」をたたくとコインが貯まり、獲得数を競うこともできる。大阪在住の女子大学生は「キャラがいっぱいでかわいい。マリオを知らない人も楽しめる」と語った。

エリアの合言葉は「#WE ARE MARIO!! アソビの本能、解き放て!」。合同会社ユー・エス・ジェイ社長CEOのJ.L.ボニエ氏は「誰もが夢にまで見たマリオになれることができる場所。ここはマリオのようにさまざまなことに挑戦できる場所なのです」とアピールした。