茨城県境町の家族4人殺傷事件で、殺人容疑で茨城県警に逮捕された岡庭由征容疑者の埼玉県三郷市内の自宅は8日、静まりかえっていた。

近隣住民によると容疑者宅には両親が住んでおり、同じ敷地内には祖父母も住んでいるという。祖父母宅とみられる家からは、外の様子をうかがうような人物の姿も見えた。近くに住む80代の女性は、祖父母について「祖父は穏やかで、祖母は明るくて元気な人だった」と話したが、数年前から「姿を見ていない」とした。

岡庭容疑者と小学生時代同級生だった娘を持つ男性によると、岡庭容疑者は小学生時代は「吾義土(あぎと)」という名前だったといい「珍しい名前という印象だった。吾義土から由征に変わっていたのもニュースで知りました」と話した。近くの会社に勤める30代の男性は「家から人が出てくるのを見たことがない」と語った。【沢田直人】