東京都の小池百合子知事は18日、都庁で臨時会見を開き、「ポイントは人流の抑制と基本的感染防止の徹底、ワクチン接種の加速。なんとしても再拡大を抑えていきます」と緊急事態宣言解除後に重要視する点を挙げた。

会見では都独自としては3カ所目となるワクチン大規模接種センターを、今月25日から都庁南展望室にも開設することを発表した。米モデルナ社のワクチンを使用し、1日1500人程度の接種規模を予定。対象者は柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)師、あん摩マッサージ指圧師、獣医師など。さらに東京2020大会の関係者や、都から感染対策認証を受けた飲食店のコロナ対策リーダーなども含まれる。

今月8日からは築地で警察や消防などを対象にした都の大規模接種がスタートした。この日から始まった都庁北展望台のワクチン接種センターには、小池知事が午前に視察。東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会職員に加え、選手らと密接に関わる可能性が高い、競技の審判、フィットネスジムのトレーナー、理美容師らが主な対象。日本オリンピック委員会が米ファイザー社から無償提供を受けた3万8000人分(7万6000回分)のワクチンを活用し、7月末までに1人2回の接種が終了する予定だ。1日2000人から2500人の接種を見込んでいる。