13歳1カ月の囲碁界史上最年少でタイトル戦に初登場した仲邑菫二段が16日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた第33期女流名人戦挑戦手合3番勝負第2局で藤沢里菜女流名人(女流本因坊・女流立葵杯・扇興杯=23)に敗れた。
午前10時から始まった対局は、午後4時23分、203手までで藤沢に黒番(先手)中押し勝ちを許した。これで連敗となり、挑戦を退けられた。
あこがれの棋士との頂上対決に、「いい勉強になりました。まだ足りない部分が多いと思いました」と現状を受け止めた。藤沢の手堅く巧みな打ち方になすすべもなかった。第一人者の勝負強さを感じた。
デビュー3年目、ようやく大きな舞台に勝ち上がってきた。当時から女流棋界はトップを走る藤沢を上野愛咲美女流棋聖(20)が追い、3番手には20代から50代の実力者20人ほどがひしめく図式だった。その先行集団の中で常に挑戦権争いを演じている謝依旻七段(32)、向井千瑛六段(34)から初参加の女流名人リーグで仲邑は白星を挙げた。昨年6月の女流立葵杯準決勝で敗れた牛栄子四段(22)にも勝つなど、集団に加わったかと思ったら、一気に前方へと躍り出た。
タイトル戦11連勝、女流名人戦5連覇を達成して「名誉女流名人」の称号を得た藤沢からは、「10歳年下という意識はなかったです。13歳でタイトル戦に出場されるとはあり得ないこと。これからどんどん成長するのが楽しみであり、恐ろしい存在」との言葉も得た。
仲邑は本年度、女流本因坊戦本戦出場を決めた。扇興杯は25日、女流本因坊戦で藤沢に挑戦した星合志保三段(27)との予選決勝を控えている。勝てば3期連続での本戦進出となる。「女流棋戦だけではなく、一般棋戦、国際棋戦など、もっと大きな舞台に出られるようにしたい」。
次に目指すは2014年(平26)、15歳9カ月で女流立葵杯を制した藤沢のタイトル獲得最年少記録の更新だ。

