自民党の吉川赳衆院議員(40=比例東海)が、18歳の女子学生に飲酒させたなどと一部週刊誌に報じられた問題を巡って10日、与党内から議員辞職も含めた出処進退を問う声が広がっている。参院選(22日公示、7月10日投開票が有力)を目前に選挙戦への影響を懸念して、早急な対応を求める動きが相次いでいる。

岸田文雄首相は「報道は承知している。本人が事実を説明することが大事だ」と自ら説明する必要があると強調した。吉川氏は首相が会長を務める岸田派に所属。吉川氏の問題をめぐり、自民党幹部が岸田派に対応を求めるなど、首相も苦しい立場に追い込まれている。

自民党の世耕弘成参院幹事長も「事実でないと証明できないのであれば、出処進退を含めて自身で判断されるべきだ」とし、松野博一官房長官も「政治家は国民から疑惑を持たれるようなことがあった場合には自ら説明すべきだ」と吉川氏自身の対応を促した。公明党の石井啓一幹事長も「事実なら大変遺憾だ。本人がしっかり説明することが大切だ」とした。

自民党内からは離党もやむを得ないとの声が上がる一方、自民党幹部からは影響を重視し「議員辞職すべき」との声も。公明党を含めた与党内でも吉川氏に議員辞職を求める声が高まっている。「このままでは参院選に向けて大きな逆風となりかねない。事実であれば、離党、議員辞職もやむ得ないだろう」と、閣僚経験のある自民党のベテラン議員は声を落とした。

衆院当選3回の吉川氏は5月27日夜、都内の焼き肉店で女子学生と飲酒しながら食事をし、女子学生は4万円を受け取ったと説明しているという。吉川氏は9日、「記事を見てから対応する」としていた。【大上悟】