仲邑菫二段の13歳4カ月の史上最年少での初タイトル獲得はならなかった。一進一退の激戦から中盤抜け出し、優勝間近と思われたが、緩んだ手がミスとなって逆転を許してしまった。「本局は寄せ(終盤)がまずかったです」と、悔しさをかみしめた。
15日の準決勝では、初のタイトル挑戦となった4月の女流名人戦の相手、藤沢里菜女流名人(23)に初めて勝った。初の戴冠は近い。
女流本因坊戦はベスト8まで勝ち進んでいる。「今回の負けを引きずらず、次を頑張りたいです」と気を取り直していた。
◆扇興杯女流最強戦 日本棋院と関西棋院の女流棋士90人が参加する、囲碁の女流棋戦の1つ。2015年(平27)、総合物流企業「センコー」の創業100周年記念事業として創設された。序列は女流本因坊戦、女流名人戦、女流立葵杯、女流棋聖戦に次ぐ。タイトル保持者が挑戦者を迎え撃つ「挑戦手合制」ではなく、前回優勝者も含めて毎年、勝ち抜き戦で行う。予選(前回優勝者と準優勝者、タイトル保持者は免除)を行った後、16人による本戦トーナメントでその年の優勝者が「扇興杯」を名乗る。優勝賞金800万円は女流タイトル戦で最高金額。
◆仲邑菫(なかむら・すみれ) 2009年(平21)3月2日生まれ、大阪府出身。3歳のころから囲碁を覚え、19年、日本棋院初の英才特別採用棋士として初段でプロデビュー。昨年1月、関西総本部から東京本院に移籍。同年3月、史上最年少の12歳0カ月で二段昇段。今年4月、13歳1カ月の史上最年少でタイトル初挑戦となる女流名人戦に登場。同年7月、第7回扇興杯女流最強戦で13歳4カ月の最年少初タイトルを獲得。父は仲邑信也九段(49)

