英国のヘンリー王子(38)が、10日に出版予定の回顧録「スペア」の中で兄ウィリアム皇太子(40)から身体的暴行を受けたと主張していることが明らかになった。

英ガーディアン紙が4日、同書の内容の一部を入手して報じたもので、2019年に当時住んでいた英ロンドンの自宅で妻メーガン妃を巡って口論となった際に、兄から暴行を受けたと明かしているという。同紙によると、皇太子は口論となった際にメーガン妃について「気難しい」「無礼」「不快」と形容していたという。

興奮状態の皇太子を落ち着かせようと水の入ったグラスを手渡し、「このような状態では話にならない」と述べた直後に、襟をつかまれ、ネックレスを引き裂き、床に押し倒されたと王子は著書に記しているという。犬用のウォーターボウルの上に倒され、背中の下でボウルが割れて、擦り傷とあざができたとも主張しており、その後皇太子に「出て行け」と告げ、いったんは立ち去ったものの、戻ってきて後悔している様子で謝罪したと明かしている。

NBCやCNNなど米メディアは、ケンジントン宮殿やバッキンガム宮殿、ヘンリー王子の代理人にコメントを求めたが、回答を拒否したと伝えている。また、出版元のペンギン。ランダムハウスからもこの件に関して回答は得られていないという。

昨年末に公開されたネットフリックスのドキュメンタリー番組では、王室が自分たちの情報をリークしたり、捏造したりしていると批判する場面はあったが、ウィリアム皇太子や父チャールズ国王に関する直接的な暴露はなく、回顧では家族間の問題にどこまで踏み込んで明かすのか注目されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)