藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が永瀬拓矢王座(30)への挑戦権を豊島将之九段(33)と争う、将棋の第71期王座戦挑戦者決定戦が4日、大阪市「関西将棋会館」で行われた。

午前9時から対局は、午後9時15分、先手の藤井が159手の激戦の末に勝ち、初の挑戦権を獲得。夢の8冠全制覇への大舞台に上がる5番勝負第1局は31日、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で開幕する。豊島の2年連続3回目の挑戦権獲得はならなかった。

敗れた豊島が趣向を見せた。得意の角換わりを目指そうとして藤井に対し、角交換を拒否する。用意の作戦だった。藤井が史上最年少名人となった翌日の6月2日、王座戦挑決1回戦の本田奎六段(26)戦で、意表を突く三間飛車を採用して快勝している。今局もどんな戦法で挑むか、注目されていた。相掛かりからねじり合いに持ち込んだ。

午後6時の夕食休憩前には冷却シートを額に貼って集中する。藤井の攻撃をうまくしのぎ、粘って目まぐるしく局面を動かすが、終盤受け損ねて屈した。8冠ストッパーにはなれなかった。

「難しい将棋だったと思います。チャンスを逃していると思います。詰め方を間違えました。もうちょっとうまく指せそうな局面が多かったです」と淡々と振り返っていた。

【動画】藤井聡太7冠、1分将棋の熱戦疲れ見せず「永瀬王座」を語る ときおりにこやかな笑顔も

【動画】藤井聡太7冠が王座への挑戦権獲得! 豊島将之九段が負け認め頭下げる